希 少 性 ： ★★★☆☆
　　　　　　　　杢 目 美 ： ★★★★☆
　　　　　　　　耐 傷 性 ： ★★★★☆
　　　　　　　　 相 　場 ： ★★★☆☆


大木へと育ちやすい楠は、神社などに縁起の良い御神木として育てられる樹種です。様々な色合いが複雑に混ざり合う楠は、1枚1枚異なる楠特有の美しい杢目を持ちます。

楠は、堅く傷の入りづらい広葉樹に属する素材です。欅（けやき）になどに比べると堅さは劣りますが、それでも堅く良質な素材です。

相場は、一枚板の中では標準的な価格帯となります。

楠（くす）一枚板の魅力

楠一枚板の魅力は、香りと美しいフォルム・色合いです。

清々しく特徴的な香りを放つ楠は、塗装後は匂いが薄れますが、それでも様々な効果が期待できる人気の素材です。

特にご家族が集まるダイニングやリビングでご使用頂けば、リラックス効果を与え、穏やかな空間づくりに役立つ一枚板です。

複雑で様々な色合いが混ざり合ってできる上品な色味。味わい深いシンプルには表現できないこの色味は、見れば見るほど見入ってしまう魅力ある色合いです。
また、縮杢といった希少な杢目をあしらうこともあり、その場合さらに価値が高まる一枚板となります。

お部屋の雰囲気を一段と高め、高いデザイン性ある空間を演出する、おすすめの一枚板です。

楠（くす）の香り

生育場所：鹿児島県の屋久島
標　高：500M以上で生育
樹　齢：1000年以上

「芳香」を花言葉に持つほど、特徴的な香りを持ちます。
これは楠の持つ成分「カンファー」の香りです。その爽やかで特徴的な香りには、様々な効果が期待され、様々な用途で使われてきました。

1. 防虫効果・消臭効果
楠の香りには防虫効果があり、箪笥などの家具類や布団などにも多く利用されてきました。

2. リラックス効果
リラックス効果も期待される楠の香り。アロマテラピーとしても使われ、人間に安らぎを与える香りとして人気を誇ります。

また、美術の展覧会などでもこの芳香を使用するほど、特徴的で芸術的な香りです。

楠一枚板の色合い

生育場所：鹿児島県の屋久島
標　高：500M以上で生育
樹　齢：1000年以上

楠は他の樹種にはない、複雑で上品な色味を持ちます。白く柔らかい下地に、上から黄色・赤色・緑色を混ぜ合わせたような色合い。

同じ楠でも、それぞれの色の染まり具合や濃度は、全く異なります。その為、シックで暗めの色味を持った楠の一枚や白く明るい一枚など、同じ楠でも様々な雰囲気の一枚板に出会えることができます。

またグラデーション調の杢目・色合いも特徴の一つです。一層一層の杢目が、段階的に変化する為、鮮やかで見応えのある、杢目・色味となります。

長寿で大木

楠の木は樹齢が長く、また大木になることでも知られています。長く生きる楠は、屋久杉に匹敵する1000年の樹齢を持ちます。

また、日本の全ての木を含めた巨樹・巨木林調査の結果を見ると、トップ10のうち、楠が8本を占めています。

鹿児島県蒲生八幡神社の「蒲生の大楠」は全樹種を含めて日本で最も大きい巨木です。その幹の周りの長さは24m。高さ30m。樹齢は1500年と推定されています。これらの巨木は天然記念物にも指定されており、大変な希少で大きな木です。

巨木となる楠は、その大きさから多くの人が携わり、多くの人の手によって支えてきた木でもあります。楠は、人と関わり深く歴史の詰まった樹木です。

御神木

神社で頻繁に目にする楠の木。縁起の良い「御神木」として、根を張っています。

長命で大きな楠の木は、1000年以上もの間、落雷や防風などの天変地異に耐えてきた樹木です。今もなお、一年を通じて葉を繁らせ成長する様から、超越した生命力を有する木と信じられ「不老長寿」の象徴とされてきました。

また、楠の木は、常緑樹で背が高い特徴の木です。そして高い位置で枝を張ることから、風を凌ぐ防風林として重宝されてきました。

超越した生命力と、大事な神社や建物を守る役割を果たすことから、「御神木」と呼ばれるようになりました。

楠一枚板テーブルのコーディネート

楠の一枚板テーブルは、上品で複雑な色合いが特徴です。

シンプルでシックな色合いのテーブル脚と組み合わせれば、天板の複雑な色味を邪魔せず、天板が引き立ったコーディネートとなります。

ナチュラル色のテーブル脚と組み合わせる場合には、注意が必要です。楠の天板は複雑な色味の為、同じ楠を用いたテーブル脚であれば、統一感のあるコーディネートとなります。しかし他の素材を用いる場合、同色を作ることが難しい為、統一感がなく、まとまりのないコーディネートとなってしまうケースがあります。

楠一枚板テーブルのコーディネートは「天板を引き立てる」または、「テーブル全体の統一感」を意識することをおすすめ致します。