
木目に息づく匠の温もり
KIDO MEIMOKUの名品
No.1926 楠一枚板
穏やかな波のように流れる木目と、手で触れたくなるほど滑らかな肌合いが、この一枚に宿っています。職人が自然の姿をそのまま引き出すように削り磨き上げ、樹が持つ生命力と優しさを暮らしの中へ届けます。食事や会話の時間を包み込む、柔らかな存在感です。
時を重ねた樹が描く悠久の渦模様

年輪が幾重にも重なり、中心から外へと広がる渦のような模様は、長い年月を生き抜いた証です。ひとつとして同じ形はなく、見る角度によって印象が変わります。日々の生活の中で、ふと目をとめるたびに新しい表情を見せてくれる存在です。

【 杢目・年輪 】
中央に広がる輪郭の美しい杢目は、成長の過程で生まれた自然の記録です。気候や環境の変化を受けながら、ゆっくりと育まれた結果、力強さと繊細さを併せ持つ模様が形づくられました。その深みのある表情が、空間に豊かな物語を添えます。


【 色合い 】
全体を包む色合いは、淡い飴色にほんのりと赤みを帯び、温かな印象を与えます。光の加減によって明るさや深みが変わり、時間とともに味わいが増していきます。室内に自然な落ち着きをもたらし、周囲のインテリアとも優しく調和します。

【 天板の厚み 】
程よい厚みがあり、視覚的にも安定感をもたらします。その存在感は空間の重心を支え、家具としての堅牢さと安心感を両立します。日々の食事や作業をしっかりと受け止める頼もしさがあります。

【 耳・皮 】
耳部分には、樹皮に近い自然な起伏が残されています。職人が手作業で削り出し、滑らかさと素朴さを絶妙に調和させています。この揺らぎのある輪郭が、一枚板ならではの個性を際立たせ、触れるたびに自然のぬくもりを感じられます。


【 機能性・使いやすさ 】
幅にはゆったりとした余裕があり、食事の際に料理や器を豊かに並べられます。奥行きも十分で、向かい合う人との距離感が心地よく保たれます。4人での使用に適しており、家族や友人と囲む時間に自然な親しさと温かさをもたらします。

【 一枚板のカット 】
その一枚に最適なかたちを見極める
この一枚は、天板として美しく納まるよう、両端を慎重にカットしています。全体のバランスや木の状態を見ながら、どこを残し、どこを落とすかを判断。たった数センチの違いが、仕上がりの印象を大きく左右します。
木目の流れを活かし、使う人の暮らしに自然と溶け込むサイズへ。
それぞれの木にとって最もふさわしい「かたち」を探しながら、丁寧に刃を入れています。