
木目が紡ぐやわらかな余韻
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1915 吉野杉一枚板
素朴でありながら、格別の存在感を放つ一枚です。流れるような木目と、端正な佇まいが部屋全体を包み込み、穏やかな時間を運んでくれます。自然が描き出した景色が日常に寄り添い、食卓を囲むひとときをより温かなものにしてくれます。
年輪の波間に漂うやさしい光

まっすぐに伸びる木目の中に、ゆるやかな揺らぎを秘めた表情が魅力です。木の中心から外側へ向かって広がる年輪は、まるで時を重ねた物語のように奥行きを感じさせます。余計な装飾を加えず、自然の美しさをそのまま引き出すことで、飽きのこない存在となっています。

【 杢目・年輪 】
年輪の重なりが描く穏やかな曲線は、長い年月を経て育まれた証です。外側に向かって色合いがやわらぎ、中央の深みと調和することで、立体感のある景色をつくり出しています。木が育った土地の風や光が、この表情を生んだと思うと、日々の食卓もより愛おしく感じられます。


【 色合い 】
中央に落ち着いた濃淡を宿し、両端にかけてやさしい色味が広がっています。そのグラデーションは、使うほどに愛着を深め、空間に温かみを添えます。淡い部分と濃い部分の対比が、全体をやわらかく引き締めています。

【 天板の厚み 】
厚みのある板からは、安心感と包容力が感じられます。その存在感が空間を引き締め、家具としての頼もしさを際立たせています。日常の中で触れるたび、しっかりとした感触が心地よく、長く使い続けたくなる魅力があります。

【 耳・皮 】
耳部分には、自然が刻んだ凹凸や曲線がそのまま息づいています。職人の手仕事によって磨き上げられ、滑らかさと自然な荒々しさが絶妙に調和しています。このラインが板全体に生きた表情を与え、同じものが二つとない個性を際立たせています。


【 機能性・使いやすさ 】
幅にゆとりがあるため、大皿や料理を並べても余裕を感じられます。奥行きも程よく、向かい合う人との距離感が自然で、会話や食事がより楽しめます。4人で囲むとほどよい距離感が生まれ、家族や友人との時間を心地よく支えてくれます。

【 仕上げ研磨 】
杢目を際立たせる、最後のひと削り
この一枚は、木肌と杢目を美しく浮かび上がらせるための仕上げ研磨を施しています。5段階に分けてサンドペーパーの細かさを調整しながら、力を均一に、ゆっくりと全体にかけていきます。磨くたびに杢目が徐々に姿を現し、木そのものが持つ美しさが際立っていく工程です。
表面がさらりと手になじむ感触になるまで、妥協なく丁寧に仕上げていきます。
これにて、板はようやく「触れて美しい」存在へと昇華されます。