
陽を映す飴色の艶
KIDO MEIMOKUの名品
No.1904 欅一枚板
穏やかな光を吸い込み、艶やかに返す表面は、まるで長い年月を経た琥珀のような深みを帯びています。手に触れればほんのりと温もりが伝わり、視線を移すたびに異なる表情を見せてくれます。自然が刻んだ曲線と滑らかな面の調和が、暮らしの中に豊かな彩りを添えます。
流れる杢目に時の物語を映す

表面を走る杢目は、川の流れのように緩やかでありながら、ところどころに渦を巻くような力強さを秘めています。一本の木が季節ごとに重ねた成長の記録が、緻密で豊かな模様として現れています。見る角度によって陰影が変わり、日常の中で自然の物語をそっと感じられます。

【 杢目・年輪 】
この杢目は、長い年月にわたり木が風や雨、土の養分を受け取りながら成長を重ねた証です。年輪が折り重なり、内側から広がる波紋のような模様となって表れています。その表情は均一ではなく、穏やかさと躍動感が同居し、自然の奥行きを感じさせます。時間が育んだ景色をそのまま手元に置くことができます。


【 色合い 】
明るさと深みを併せ持つ色調が、この一枚の存在感を引き立てています。赤みを帯びた温かな色合いは、部屋全体をやわらかく包み込み、季節や時間によって印象を変えていきます。光を受けるたびにわずかな濃淡が現れ、日々の暮らしに表情豊かな変化をもたらします。

【 天板の厚み 】
控えめな厚みが軽やかな印象を生み、空間にすっと溶け込みます。重厚さに頼らず、形の美しさと素材の風合いで存在感を放ちます。そのため、視界を遮らず部屋を広く感じさせ、開放的で心地よい空間づくりに寄り添います。

【 耳・皮 】
側面には自然な起伏が残され、職人の丁寧な手仕事によって木肌の息遣いが感じられる仕上がりになっています。樹皮に近い部分の微細な凹凸や色の変化がそのまま活かされ、触れればやわらかな温かみが伝わります。人工的な直線では生まれない、自然の輪郭をそのまま暮らしに迎え入れることができます。


【 機能性・使いやすさ 】
広々とした幅は、くつろぎのひとときをゆったりと支えます。奥行きにも余裕があり、複数人で集まっても窮屈さを感じさせません。部屋の中央に置けば、自然の存在感が空間の中心となり、日々の会話やお茶の時間をより豊かに彩ります。

【 研磨加工 】
触れたくなる木肌へ、丁寧な磨き仕上げ
この一枚は、ベルトサンダーを用いて丹念に磨き上げています。まずは荒い研磨で水平を整え、そこから段階的に細かな粒度のベルトへと移行。木の質感を損なわぬよう、力加減や角度を微調整しながら、何度も手をかけていきます。
時間と手間を惜しまず仕上げた表面は、手のひらにすっとなじむような滑らかさに。
この工程を経て、木はようやく触れたくなる存在へと変わっていきます。