
陽光を宿す木肌
KIDO MEIMOKUの名品
No.1904 欅一枚板
柔らかな光を纏った木肌が、食卓を包み込むように広がります。欅特有の深みある色合いは、日常の空気に穏やかな温もりを添え、季節ごとの光の移ろいを映し出します。食事の場が自然の息吹と調和し、家族や友人との時間がより豊かに感じられます。
流れゆく時を刻む木目の詩

大地に根を張り、幾十年もの季節を過ごした痕跡が、流れるような木目となって広がっています。自然が描いた曲線はどこまでも滑らかで、見る角度によって異なる表情を見せます。そこに触れるたび、時の積み重ねと木の生命力を感じることができます。

【 杢目・年輪 】
欅の木目は、年輪が重なりながらも柔らかな揺らぎを見せ、奥行きのある表情を生み出しています。風に揺れる葉や流れる水のような模様は、木が生きた環境や気候の記憶を静かに語ります。触れる指先に、その年月の温もりが伝わってきます。


【 色合い 】
明るさと落ち着きを併せ持つ色味が、空間全体を和やかに包み込みます。淡い飴色が光をやわらかく反射し、どの時間帯にも温かな印象を与えます。長く過ごすほどに色合いは深まり、暮らしに寄り添う風合いへと変化していきます。

【 天板の厚み 】
薄く仕上げられた板は、軽やかで洗練された印象をもたらします。視線を遮らず、空間に開放感を与える一方で、しっかりとした存在感を保っています。その均衡が、食卓をより上質な雰囲気へと導きます。

【 耳・皮 】
耳には職人の手による丁寧な仕上げが施され、自然の姿を生かした柔らかな曲線が残されています。木が生まれ持った凹凸や色の変化を活かしつつ、手触りは滑らかに整えられています。その手仕事がもたらす温かみが、日常に自然の息遣いを届けます。


【 機能性・使いやすさ 】
ゆったりと広がる幅は、6人が快適に過ごせる余裕を生み、奥行きは料理や器を美しく並べる空間を確保します。家族の団らんや友人との集まりが、伸びやかで心地よい時間へと変わり、部屋全体に穏やかな存在感を放ちます。

【 鉋加工 】
杢目の流れに寄り添い、面を整える
この一枚は、鉋を使って少しずつ平らに仕上げています。ただ平らに削るのではなく、杢目の向きや年輪の重なりを読みながら、刃の角度を細かく調整。無理に削れば、美しい木肌も傷んでしまうため、あくまで丁寧に、慎重に。
面を整えるというより、木の声を聴きながら、自然な形を引き出すような作業です。
手の感覚と経験を頼りに、滑らかで心地よい一枚に整えていきます。