
木目を継ぐ、吉野の記憶
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1887 吉野杉一枚板
優雅に流れる杢目が、空間にやわらかな息吹を添えます。中心に生まれた節はまるで小さな泉のように存在し、吉野杉ならではの穏やかで温かな表情が部屋全体に広がります。職人が一枚ずつ木の個性を読み取りながら仕上げたこの一枚は、暮らしにしなやかな存在感をもたらします。
年輪が描く、樹の歩みを食卓へ

ゆるやかなカーブとともに流れる年輪が、この一枚の奥深さを物語ります。視線を惹きつける曲線は、何十年にもわたり樹が歩んできた痕跡そのものです。中心に生まれた大きな節と、周囲の穏やかな波紋が生む対比が、空間に豊かなリズムを生み出します。

【 杢目・年輪 】
まるで水脈のように浮かび上がる杢目が、光の当たり方によって表情を変えます。年輪が密に詰まった部分と、ゆるやかに流れる部分との重なりが、吉野杉のもつ多彩さを引き立てています。年を経て育まれたこの模様は、樹がどのように風や土と共存してきたかを物語っているかのようです。


【 色合い 】
赤身の深みと白太の明るさが織りなす色彩が、空間に優しいアクセントを加えます。経年によって落ち着きを増していくこの色味は、住まいとともに変化し、暮らしに寄り添う風合いを育ててくれます。日の移ろいとともに変化する表情を、日々感じていただけます。

【 天板の厚み 】
厚みのある天板は、空間に安心感をもたらし、落ち着いた佇まいを演出します。重厚でありながらも手仕事ならではの柔らかさを感じる仕上がりで、吉野杉の優美な表情を余すことなく味わうことができます。視線を落とすたび、木の力強さと穏やかさが同時に伝わってきます。

【 耳・皮 】
一つひとつ異なる波打つような耳のかたちは、自然が刻んだ造形そのものです。職人の丁寧な手仕事によって、木の呼吸を感じるようなやわらかな質感に仕上げられています。削りすぎず、残しすぎず、絶妙なバランスで整えられた耳は、日常にそっと溶け込みながらも確かな存在感を放ちます。


【 機能性・使いやすさ 】
お二人からご家族まで、ゆったりと囲むことができるサイズ感で、リビング空間の中心として活躍します。奥行に広がりがあるため、植物や器を自由にレイアウトしても圧迫感なくご使用いただけます。自然の曲線を活かしたかたちは、お部屋に穏やかな動きを加え、暮らしにゆとりをもたらします。

【 研磨加工 】
触れたくなる木肌へ、丁寧な磨き仕上げ
この一枚は、ベルトサンダーを用いて丹念に磨き上げています。まずは荒い研磨で水平を整え、そこから段階的に細かな粒度のベルトへと移行。木の質感を損なわぬよう、力加減や角度を微調整しながら、何度も手をかけていきます。
時間と手間を惜しまず仕上げた表面は、手のひらにすっとなじむような滑らかさに。
この工程を経て、木はようやく触れたくなる存在へと変わっていきます。