深みを重ねた橙の景色
KIDO MEIMOKUの名品
No.1884 欅一枚板

大きく波打つ木口から流れるように広がるあたたかな橙色が、空間にしっかりとした存在感をもたらします。濃淡のある表情と色の重なりは、どこか秋の夕景を思わせる落ち着きを帯び、ひとつの家具というより、暮らしの中に根づいていく風景のようにも感じられます。自然が描いた美しさに、余白を持たせたこの一枚が、ゆっくりとした時間を連れてきてくれます。

年輪が語りかける、静かな呼吸のリズム


木を縦にカットし、現れる個性的な年輪

見下ろすと、年輪の中心から外へとじんわり広がっていくようなリズムが感じられます。欅ならではの輪郭のはっきりとした杢目が、木の内側から呼吸しているようにゆるやかに波打ちます。生きていた時間の流れがそのまま刻まれていて、そこに座るだけで、空間が自然と落ち着きを帯びていきます。

【 杢目・年輪 】
欅特有の明瞭な年輪が、寄り添いながら広がっていくように走っています。なだらかなうねりを描く部分には、樹がゆっくりと伸び、ゆるやかな気候のもとで育ったことが見てとれます。ところどころに節の名残や小さな傷もあり、それがまた唯一無二の表情を生み出しています。手を触れると、木の呼吸や湿り気までも感じられるような質感が魅力です。

【 色合い 】
色味は、芯に向かって深みのある赤褐色があらわれ、周囲には柔らかな黄味が広がっています。光が入る角度で、しっとりとした艶とマットな陰影が交差し、空間に豊かなコントラストを与えてくれます。仕上げも自然な光沢にとどめており、木の質感を活かした落ち着いた雰囲気にまとまっています。

【 天板の厚み 】
厚みのある天板が持つ安定感は、空間の重心をしっかりと支えてくれます。視線が低くなったときに、その量感がほどよい陰を落とし、テーブルまわりの空気を引き締めてくれます。実際に手を添えてみると、端の丸みや奥行きに安心感があり、道具としての信頼性と美しさが同居しています。

【 耳・皮 】
自然のまま残された耳には、荒々しさよりも、野山の穏やかな輪郭を思わせる柔らかさがあります。職人の手によりわずかに整えられた凹凸には、刃物の跡を残さず、滑らかさだけをそっと与えています。触れたときに伝わるざらりとした質感が、削りすぎない絶妙な加減を物語っていて、自然を尊重しながら人の手を加えるという美意識が息づいています。

【 機能性・使いやすさ 】
4〜6人で囲む食事の場として、程よい広さと奥行きを持ち、日々の使いやすさと非日常の特別感がちょうどよく重なります。ひとつの空間に木の温もりがしっかりと根づき、会話も自然と弾みます。日常の食卓から、大切な人を招く場まで、場面が変わっても変わらず美しく、ずっと長くそばにあり続けてくれる存在です。




【 仕上げ塗装 】
暮らしに寄り添う、美しい仕上げ

この一枚は、艶を抑えた水性の特殊ウレタン塗装で、仕上げのスプレー塗装を行っています。完全な艶消しによる上品な質感は、木の表情を損なわず、自然な躍動感をそのままに。撥水性にも優れ、日常使いの快適さを保ちながら、身体にも無害なやさしい塗料を使用しています。
見た目だけでなく、手触りや使い心地までを考え抜いた、暮らしに調和する最終仕上げです。
美しさと機能性、そのどちらも追求した塗装です。







PRODUCT

深みを重ねた橙の景色

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