
光が宿る、あたたかな色
KIDO MEIMOKUの名品
No.1874 栃一枚板
やさしく光を受け止めるような柔らかな色合いが、空間全体をふんわりと包み込みます。すっきりとした木肌の中に現れる表情豊かな曲線が、日々の暮らしにそっと寄り添います。あたたかみを感じられる佇まいが、居心地のよい時間を引き寄せてくれる一枚です。
のびやかな杢目に、木の呼吸を感じる

まっすぐに伸びる木目の奥に、わずかなうねりや色の濃淡が重なり、まるで森のなかで木がゆっくりと呼吸していたかのような感覚を覚えます。過ごすうちに、その静かな生命力が日常に染み込むように広がっていきます。

【 杢目・年輪 】
波のような杢目が広がるこの板は、ゆるやかな時の流れを感じさせます。木が成長する中で育まれた年輪が、リズムを持って交差し合いながら、見るたびに違った表情を見せてくれます。乾燥や温度の変化を越えて現れたその表情は、自然が織りなす造形そのものです。


【 色合い 】
明るくも深みを湛えた色調が特徴です。濃淡のある杢目にあわせて、わずかに赤みがかった表情や、黄味を含んだ淡い色合いが層のように重なり、柔らかくも存在感ある佇まいを形づくっています。部屋に入った瞬間、自然と目が向かう中心になります。

【 天板の厚み 】
存在感のある厚みによって、天板の輪郭がくっきりと際立ちます。縁の陰影が落ち着いた印象を与え、空間にほどよい重みをもたらします。見た目だけでなく、手を添えたときに感じる厚みの確かさが、木の力強さをより深く感じさせてくれます。

【 耳・皮 】
耳の部分には木が元々持っていた起伏や凹凸がそのまま残されています。職人の手で一つひとつ整えながら、自然のかたちを活かすように削られており、どこか彫刻的な雰囲気すら漂わせます。触れるとわずかに感じる凹みや線が、手仕事のぬくもりとして伝わってきます。


【 機能性・使いやすさ 】
食事や団らんの場として、ゆったりと6人で囲めるサイズ感です。幅にも奥行きにも余裕があるため、大皿や装飾を置いても空間が窮屈にならず、落ち着いたひとときを楽しめます。自然素材ならではの力強さと、暮らしに馴染む穏やかさが同居する、日常の中心となる存在です。

【 仕上げ研磨 】
杢目を際立たせる、最後のひと削り
この一枚は、木肌と杢目を美しく浮かび上がらせるための仕上げ研磨を施しています。5段階に分けてサンドペーパーの細かさを調整しながら、力を均一に、ゆっくりと全体にかけていきます。磨くたびに杢目が徐々に姿を現し、木そのものが持つ美しさが際立っていく工程です。
表面がさらりと手になじむ感触になるまで、妥協なく丁寧に仕上げていきます。
これにて、板はようやく「触れて美しい」存在へと昇華されます。