荒波のように、縁を削らず
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1867 栃一枚板

形を整えすぎない潔さが、この板には宿っています。耳のうねりをそのまま活かした天面には、かつて自然の中に在った時間の痕跡がそのまま残されています。飾りすぎず、ただ木の力強さと向き合いながら仕上げられた一枚です。

あらゆる表情を併せ持つ、揺らぎの杢


木を縦にカットし、現れる個性的な年輪

一見すると穏やか、けれど一歩踏み込めば激しさを秘めた表情が広がります。緻密に重なり合う年輪の流れと、黒く焼きついたようなスパルトの痕が交差し、静と動の輪郭を際立たせています。唯一無二の木目は、眺めるたび新たな印象を与えてくれます。

【 杢目・年輪 】
この一枚に現れた杢目は、栃が長い年月をかけて蓄えてきた記憶そのものです。大地の水脈に触れ、菌類の影響で刻まれるスパルト模様は自然からの贈りもの。一本の木の命が終わりを迎えてなお、美しく変容し、こうして人の暮らしの中に息づくのです。

【 色合い 】
木肌は淡く、あたたかな黄味を帯びたクリーム色が基調。そこににじむような赤褐色の濃淡がゆったりと混ざり合い、角度によってさまざまな印象を醸します。空間を照らすような色味は、和洋を問わず自然に馴染みます。

【 天板の厚み 】
手のひらを置いたときにしっかりと感じられる厚みが、この一枚の存在感を支えています。部屋に据えた瞬間、空間の重心がそこに定まるような安心感。低めに構えるリビングスタイルにおいても、木の量感がしっかりと伝わってきます。

【 耳・皮 】
耳に沿って流れる曲線は、自然が彫刻した彫り跡のようでもあります。鋸や刃物では生まれない不規則な起伏が、触れる手にやわらかな印象を残します。この耳を仕上げたのは、熟練の職人の手仕事。あえて加工を最小限にとどめることで、自然の造形が持つ美しさをそのまま引き出しています。視線が触れたとき、手のひらが吸い寄せられるような感覚を味わえます。

【 機能性・使いやすさ 】
6人がゆったりと囲めるサイズ感で、家族の団らんやお客様を迎えるひとときにも適しています。幅広の板面は、飾り棚やティーセットを置いても余白を保ち、自由な使い方を可能にします。床に座るスタイルと組み合わせても、空間に重厚さと落ち着きをもたらします。




【 鉋加工 】
杢目の流れに寄り添い、面を整える

この一枚は、鉋を使って少しずつ平らに仕上げています。ただ平らに削るのではなく、杢目の向きや年輪の重なりを読みながら、刃の角度を細かく調整。無理に削れば、美しい木肌も傷んでしまうため、あくまで丁寧に、慎重に。
面を整えるというより、木の声を聴きながら、自然な形を引き出すような作業です。
手の感覚と経験を頼りに、滑らかで心地よい一枚に整えていきます。







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荒波のように、縁を削らず

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