ひと筆描きのような輪郭
KIDO MEIMOKUの名品
No.1858 楠一枚板

流れるように滑らかな縁取りが、この一枚に柔らかな息吹を与えています。丸みを帯びた形状は、空間にあたたかみを添え、心地よい余白をもたらします。眺めるだけでも手でなぞりたくなるような、どこか人肌に近いやさしさが宿ったかたちです。

年輪の詩を閉じ込めて


木を縦にカットし、現れる個性的な年輪

木の芯へと誘うような年輪の重なりが、静かに時間の奥行きを語ってくれます。幾重にも重なる柔らかな線は、穏やかな川の流れのようにゆったりと広がり、見る者の心をほどいてくれます。歳月を重ねて育った木だからこその深みが、この一枚には確かに息づいています。

【 杢目・年輪 】
この板には、根から幹へと養分が行き交った痕跡が、そのまま美しい杢目として表れています。木目の方向が柔らかく揺れているのは、幹がゆるやかにねじれながら育った証です。自然のなかで風を受け、土に根を張って生きてきた木の履歴が、そのまま模様になっています。

【 色合い 】
あたたかい琥珀色を基調に、赤みと黄味が交じりあう色合いが特徴です。ところどころに見られる黒褐色の濃淡が、全体に立体感と奥行きを与えています。光の加減で表情を変えるその色は、時間帯や季節ごとに違った美しさを見せてくれます。

【 天板の厚み 】
程よく厚みをもたせた板は、存在感がありながらも軽やかさを感じさせます。輪郭の陰影が生まれることで、板そのものが浮き上がるように見え、床との距離に美しい緊張感を生み出します。見た目にも手触りにも心地よい厚みです。

【 耳・皮 】
縁に残された「耳」は、木が育ったままの形を映し取ったような、いびつさと味わいを兼ね備えています。熟練の職人が時間をかけて手作業で仕上げた耳は、触れるとしっとりと手に吸い付き、自然が持つ柔らかさと力強さを同時に感じられます。

【 機能性・使いやすさ 】
広々とした天板は、大人数での集まりでも余裕をもって使用できます。奥行きもたっぷり確保されているため、中央に季節の花やお茶道具を置いても、ゆとりある空間が生まれます。ゆっくりとくつろぐ日々の中に、自然の美しさがさりげなく溶け込みます。




【 仕上げ研磨 】
杢目を際立たせる、最後のひと削り

この一枚は、木肌と杢目を美しく浮かび上がらせるための仕上げ研磨を施しています。5段階に分けてサンドペーパーの細かさを調整しながら、力を均一に、ゆっくりと全体にかけていきます。磨くたびに杢目が徐々に姿を現し、木そのものが持つ美しさが際立っていく工程です。
表面がさらりと手になじむ感触になるまで、妥協なく丁寧に仕上げていきます。
これにて、板はようやく「触れて美しい」存在へと昇華されます。







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