香気が息づく造形美
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1853 楠一枚板

緩やかな曲線が描くフォルムに、静かに佇む楠の香り。視線を導く木目の流れが空間に穏やかなリズムをもたらし、柔らかく上質な時間が流れはじめます。空間に軽やかな存在感を放ちつつ、決して過剰にならないバランスは、暮らしの中に品格と落ち着きを添えてくれます。一つひとつの呼吸に寄り添い、手を添えるたびにその温もりが心へと伝わる、繊細な存在です。

年輪が語りかける、記憶のレイヤー


木を縦にカットし、現れる個性的な年輪

真上から見渡せば、時の流れが織りなした木の記憶が浮かび上がります。年輪が静かに波打ち、中心に広がる節が柔らかなアクセントとなって構成全体を引き締めます。自然が描いたこの模様は、視線をとどめ、触れた手のひらにやさしい感触を残します。研ぎ澄まされたシンプルさの中に、自然が刻んだ豊かさを感じることができます。

【 杢目・年輪 】
年輪の間に蓄えられた湿度と陽光の記憶が、楠の持つ表情を際立たせています。中心から外周へと緩やかに広がる木目は、幾年もの季節を経て静かに成長した証であり、樹が生きた時間の軌跡そのものです。この木目の濃淡は、空間に深みと奥行きを与え、使う人の感性に寄り添う静かな情緒を醸し出します。

【 色合い 】
明るくやわらかな黄味を帯びた色合いが、室内の光に溶け込みながらもその存在をしっかりと主張します。見る角度や光の強さによって、琥珀にも似た深みを見せ、時間の流れに応じて空間にさまざまなニュアンスを与えてくれます。落ち着きと品のある色調は、幅広いインテリアに馴染みながらも、独自の個性を失いません。

【 天板の厚み 】
天板にしっかりと厚みを持たせることで、使うたびに安心感と信頼感をもたらします。重厚感がありながらも、形状のバランスにより空間を圧迫することはなく、むしろ視線に安定を与える構造美として機能します。作業や思索に向き合う時間の中で、身体をしっかりと支えながら、空間に静かな重みを添えてくれる存在です。

【 耳・皮 】
職人の手が触れた耳には、機械では再現できない揺らぎと呼吸があります。鋭さを抑えた削りと滑らかな仕上げの中に、原木の生命力が滲み出ています。自然が生み出した表皮の線を丁寧に活かしつつ、微細な凹凸もそのまま魅力として残すことで、使い手に自然とのつながりを感じさせます。一つひとつの揺らぎが、手仕事の温度と素材の素朴さを伝えてくれます。

【 機能性・使いやすさ 】
程よい奥行きが省スペースにも適応し、壁際や窓辺でも自然に収まる設計となっています。一人分の作業空間として十分な横幅が確保されており、資料や道具を広げても余裕が生まれます。日々の執務や読書、ものづくりの時間が、より穏やかで集中できるものに変わり、暮らしの質を自然に底上げしてくれる存在となります。




【 製材 】
原木から一枚へ、芯を見抜く製材

この一枚は、太く重みある原木から切り出されたものです。木の芯を見極めながら、反りや割れの将来を考慮し、最も安定する向きでスライス。乾燥後には、わずかな捻れやうねりを修正しながら、理想の厚みに整えていきます。
一本の木が、一枚の板として生まれ変わるための、もっとも重要な仕立てのひとつです。
一本の木と向き合い、最も美しい形で命を残す――それが、製材という最初の仕立てです。
素材の個性を最大限に活かすために、手間を惜しまず時間をかけています。







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香気が息づく造形美

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