
赤褐色のうねりが宿す静寂
KIDO MEIMOKUの名品
No.1844 モンキーポッド一枚板
一見して目に飛び込むのは、深みある赤褐色と黒褐色が混ざり合う静かなうねり。空間に溶け込むように存在しながらも、確かな存在感を放ちます。濃淡の変化が生むグラデーションは、光の角度や時間の移ろいによって異なる表情を見せてくれます。素朴さを残しつつも洗練された印象で、日常のあらゆる瞬間に寄り添う風景が生まれます。
一筋の波紋が、暮らしの中心になる

まるで水面に波紋を描くように広がる木目の曲線は、どこか心を鎮めてくれる穏やかなリズムを感じさせます。その表情には偶然が織り込まれた必然の美があり、見飽きることのない奥行きを与えます。空間の中心に据えたその瞬間から、そこに集う時間や人の気配までもが静かに調和していくようです。日々の営みが、この板を中心にゆっくりと紡がれていきます。

この板には、年を重ねた木だけが纏う特有の杢が宿っています。揺らぎのある縞模様は、長い時間をかけて蓄えられた水と光と風の記憶のよう。木の芯に近い部分から現れたこの流線は、成長の軌跡そのものであり、自然が与えてくれた贈り物です。ひとつとして同じものがない模様は、静かに語りかけるような力強さを持ち、暮らしに穏やかな息吹をもたらしてくれます。


赤みを帯びた柔らかな茶色と、ところどころに現れる黒褐色のコントラストが印象的です。温かみを感じさせる色合いは、どんな光にもなじみやすく、朝の柔らかな陽光にも夜の間接照明にも穏やかに映えます。経年によってさらに深みを増していく色調は、使い込むほどに空間との親和性を高め、長く寄り添える存在として育っていきます。

しっかりとした厚みがもたらす安心感は、この一枚の存在を際立たせています。見た目に重厚感がありながらも、エッジの処理が柔らかく、空間全体に圧迫感を与えることはありません。天板の厚みがつくり出す影と光のコントラストが、室内の印象に奥行きを加え、落ち着いた空間演出にもつながります。触れたときの頼もしさが、日常に静かな安心をもたらしてくれます。

両側の縁には、職人の手が丹念に仕上げた自然な曲線がそのまま残されています。直線では得られない、木の生きた証が感じられるこの耳の部分には、機械的な加工では決して表現できない有機的な揺らぎがあります。手仕事によって滑らかに整えられた輪郭は、視線だけでなく手のひらにも優しく響き、使うたびに素材の温もりと人の気配を思い出させてくれます。




同じ一枚から切り出されたOSOROISUとの連なりが生む調和は、まさにこの板ならではの特長です。杢目がつながることで生まれる統一感は、使う人にやさしく寄り添い、テーブル全体がひとつの風景のように感じられます。6人での使用にゆとりがあり、来客時も心地よく過ごせる広さです。空間に置くだけで、穏やかな存在感が生まれ、暮らしに美しいリズムを加えてくれます。