
日常に調和する、穏やかな輪郭
KIDO MEIMOKUの名品
No.1840 アフリカンウォールナット一枚板
150cmというほどよいサイズ感がもたらすのは、空間と人との距離を整えるゆとりです。片側に2人ずつ腰をかけても、食事や会話の邪魔をせず、気配だけが静かに交差します。天板には緩やかなカーブが生まれており、その佇まいは家具というより景色のよう。温かみのある存在感が、暮らしにしっかりと寄り添います。
時を重ねてきた木が描く、深い楕円のリズム

真上から見たとき、板の中心に浮かぶ木目は、まるで池に波紋が広がっていくような優しいリズムを刻んでいます。かつて陽を浴び、風に揺れていた大樹が、静かに年輪を重ねてきた時間の証。人工には生み出せない揺らぎが、心地よいリビングの中心に自然なリズムをもたらします。

【 杢目・年輪 】
この一枚板には、中心に向かって穏やかに輪を描く木目が広がっています。木が成長する過程で刻んだ年月の痕跡が、まるで絵画のように天板に現れました。年輪の重なりと、ところどころに現れる杢の変化が、この木が生きていた環境の豊かさを物語ります。均一ではないからこそ、見るたびに表情が変わり、長く共に過ごすほどに愛着が深まります。


【 色合い 】
全体に漂う落ち着いた赤褐色と、中心にかけてほんのり濃さを増すグラデーションが、空間に穏やかな彩りを添えます。光の加減で現れる艶やかさは、オイル仕上げによるもの。暮らしのなかで、自然と手をかけたくなるような、しっとりとした質感が心地よく手に馴染みます。

【 天板の厚み 】
しっかりと厚みを持たせた天板は、見た目にも安定感があり、空間にゆるぎない存在感を生み出します。重すぎず、かといって軽やかすぎないこの厚さが、木の持つ力強さとやさしさの両方を表現してくれます。何気ない日々の風景のなかで、この板が中心にあるだけで、不思議と空間が整って見える印象を受けます。

【 耳・皮 】
側面には木そのものの自然なうねりが残されています。人の手で削り、磨かれた耳のラインは、木が持っていた本来の輪郭を丁寧に引き出したもの。わずかな凹凸や揺らぎも残しつつ、触れたときのやさしさを大切に仕上げられています。毎日の食卓でこの耳にふれるたび、自然との距離が近づいていくような感覚を覚えます。


【 機能性・使いやすさ 】
4人がゆったりと食卓を囲むことができる広さを持ちながらも、空間に圧迫感を与えないバランスのよいサイズ感です。料理を並べてシェアしたり、家族が並んで作業したりと、使い方はさまざま。奥行きにはゆとりがあり、会話が自然と弾む心地よい距離を保ちます。暮らしのなかに自然と溶け込み、日々を豊かに整える存在となります。

【 仕上げ塗装 】
暮らしに寄り添う、美しい仕上げ
この一枚は、艶を抑えた水性の特殊ウレタン塗装で、仕上げのスプレー塗装を行っています。完全な艶消しによる上品な質感は、木の表情を損なわず、自然な躍動感をそのままに。撥水性にも優れ、日常使いの快適さを保ちながら、身体にも無害なやさしい塗料を使用しています。
見た目だけでなく、手触りや使い心地までを考え抜いた、暮らしに調和する最終仕上げです。
美しさと機能性、そのどちらも追求した塗装です。