風の跡をなぞるように
KIDO MEIMOKUの名品
No.1838 栃一枚板

なだらかな稜線のように、木肌に沿って波打つ縁。陽だまりのなかを流れる風を思わせる有機的な輪郭が、この一枚を静かに際立たせます。食事の場であり、語らいの場となる天板の上には、木が育んだ時間がそのままに刻まれています。毎日の暮らしのなかに、自然のリズムをそっと迎え入れてくれる佇まいです。

ゆらぎの奥に宿るもの


木を縦にカットし、現れる個性的な年輪

中心に向かって静かに収束してゆく木目、その一方で自由に走る筋模様が呼応するように広がる構図。まるで筆が偶然描いた抽象画のように、どこか偶発的で、しかし整っている。ひとつの天板のなかで、穏やかさと動きのある表情が共存しています。日々の景色に溶け込みながら、どこか感性を刺激する存在です。

年輪がゆるやかに波を打ちながら中央へと流れ込むような杢目。その流れに溶け込むように、ところどころで浮かび上がる小さな節や筋がアクセントとなっています。寒暖差や地質、水分環境など自然条件が複雑に交差した土地で、長い時間をかけて育まれた木だけが持つ特有の個性が表れています。

透けるようにやさしい乳白色を基調に、淡く赤みを帯びた褐色が溶け合っています。明るすぎず、けれども重たくない。陽の光をやわらかく受け止め、室内に自然の温度を加える色調です。心地よい余白を与えるこの色味は、空間にやさしい静けさを添えてくれます。

しっかりとした厚みがあることで、天板の存在感が穏やかに際立ちます。細部に丸みをもたせながらも、輪郭は芯の通った印象を持ち、空間に静かな安定をもたらします。過度に主張することなく、けれどもどっしりと支える安心感。使い込むほどに、暮らしに根づいていく頼もしさがあります。

耳の部分には、手作業によってのみ生まれる自然な起伏がそのまま残されています。直線では表せない揺らぎとふくらみが、木がかつて立っていた姿を想像させてくれます。丁寧に磨き上げられた面は、やわらかく手になじむ触感。無垢材の本質を伝える、職人のまなざしが宿る箇所です。

大人6人がゆったりと座れるサイズ感があり、日常の食卓から特別な集まりまで幅広く対応します。広すぎず狭すぎず、適度な奥行きは料理を並べた際のバランスも美しく、視線や動作の流れを自然に誘導します。暮らしの中心に据えることで、家族や友人との時間が自然と増えていく場になります。

ソファ前に置いても圧迫感がなく、雑誌やカップ、花器などを置いても余白が保たれる広さ。幅と奥行きのバランスが絶妙で、部屋の中央に静かな重心を生み出します。自然と視線を集め、落ち着いた時間が流れるリビングの景色に溶け込む存在です。使う人それぞれのスタイルに寄り添いながら、空間に深みを加えてくれます。

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