光が集う静かな場所
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1835 欅一枚板

大きな窓から射し込む自然光を、欅の滑らかな肌が優しく受け止めていました。日の角度によって変わる木の表情が、部屋に季節の移ろいを運び込んでくれるようです。あわただしい一日も、この木のそばにいると呼吸がゆっくりに整っていきます。暮らしの真ん中に置きたいと思わせてくれる、そんな静かな存在です。

ゆるやかな木の輪郭が、時間の流れをやわらげる


木を縦にカットし、現れる個性的な年輪

触れた指先に、ほっとした感覚が残ります。硬すぎず、柔らかすぎず、ゆるやかに波打つ縁のかたち。まるで自然のままそこにあったような輪郭が、日々の食卓に安心感を添えてくれます。目に映る節や木目の流れも、人工物では生まれない揺らぎを持っています。その揺らぎが、この一枚をただの家具にとどめず、空間に寄り添う風景として存在させてくれているようです。

この欅の一枚には、年輪だけでは語り尽くせない深みがあります。左から右へと流れるような導管の模様の中に、時折しっかりと立ち現れる濃い筋が混ざり合っています。少しずつ表情を変えるこの流線模様は、幹の中で幾度も季節を越えながら、気候や環境の変化を受け止めてきた証です。年月がつくったその風景が、今こうして一枚のなかに静かに広がっています。

淡いあめ色の中に、ほんのりと赤みを帯びた艶感が含まれています。夕暮れ時の部屋に差し込む光の中では、それがわずかに琥珀のような輝きを見せてくれます。明るすぎず、重すぎない色調は、どんな空間にも不思議と馴染み、同時に芯のある存在感を放ちます。長く使うほど、さらに深みを増していく色合いも、欅という木が持つ静かな魅力のひとつです。

ひと目で分かるほどの重厚感はないけれど、ふと触れたときに、そのしっかりとした厚みに気づきます。過剰な主張を避けながらも、たしかに支える力を宿すこの厚みが、空間にさりげない安定感をもたらしています。軽やかに見えて頼もしい。そんな絶妙なバランスが、日常を包み込む安心感へとつながっています。

側面には、職人の手によって丁寧に磨かれた自然なうねりが残されています。まるで山の稜線のように、なめらかでいて少し荒々しさも含んだライン。直線で切り取ることを拒むようなこの耳の存在が、一枚板にしか出せない「自然の痕跡」として、日々の生活の中に静かに佇んでいます。加工された工業製品とは異なる、手の仕事の温度が確かに感じられる部分です。

同じ板から削り出されたスツールと合わせることで、空間に統一感が生まれます。木目の流れがそのまま脚元へとつながっていくような視覚の連なりが、部屋に自然なリズムをもたらします。横に並んでも、向かい合わせにしても、4人が心地よく囲めるゆとりのサイズ感。集う人々の会話とぬくもりが、木のやさしさに包まれながら、ゆったりとした時間を紡いでいくはずです。

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