
浮かびあがる曲線美
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1817 楠一枚板
直線の支配を拒むように、柔らかく波打つ輪郭が空間に躍動を与えています。無垢の塊から切り出されたこの板は、職人の丁寧な手仕事によってその表情を丁寧に引き出されました。自然のうねりをそのまま残したかのような端のかたちが、食卓に詩的な存在感をもたらします。視線の先に、日々の食事が少しずつ物語になっていく時間が見えてきます。
緻密に広がる木目が描く時の記憶
年輪が織りなす流線が、まるで風景画のように広がる一枚。ひと目見れば、この板が長い歳月の中で静かに育まれてきたことが伝わってきます。木の中心に向かうごとに変化する色彩と濃淡が、自然の摂理をそのままに映し出しており、視線がその奥行きに引き込まれていきます。暮らしの中心に据えることで、穏やかな時間と共に過ごす歓びが増していきます。

楠ならではの香りを孕んだこの板には、木目の中に複雑で柔らかなうねりが浮かび上がります。芯に近い部分には力強い表情が現れ、外縁に向かってやさしい波紋が広がります。こうした模様は、樹木が太陽に向かって枝を伸ばし、風に揺れ、雨に打たれながらも生き抜いた証とも言えます。その美しさは、視覚だけでなく触れることでさらに深まっていきます。

淡く黄みを帯びた色合いの中に、赤褐色の揺らぎが静かに混じり合います。この独特な発色は、楠の持つ油分と時を重ねた材の成熟がもたらすものであり、自然由来の色彩とは思えぬほど滑らかで奥行きある印象を放ちます。空間全体にやわらかな光を反射し、暮らしの中に穏やかさと洗練をもたらしてくれます。
一目でわかるその重厚さが、空間に静かな存在感を与えています。厚みのある木口が放つ安定感は、視覚にも安心感を伝え、テーブルとしての実用性を高めるだけでなく、空間の「核」としての役割を担います。日常の中でふと触れたときに伝わる、しっかりとした重みと温もりが、使い手の心に長く残る価値を宿しています。

耳部は削りすぎず、自然のかたちをそのまま活かしています。滑らかに手を沿わせたような仕上げは、熟練の職人による手作業の積み重ねによるものです。楠の素地が持つ独特の曲線を損なわず、丁寧に磨き込むことで、柔らかな触感と深い味わいを両立させています。視覚と手のひらの両方で、その自然な造形美を感じ取っていただけます。




幅広な天板は、5人から6人がゆったりと囲むのに適した広さを確保しています。奥行きにもゆとりがあり、料理や器を美しく並べられるだけでなく、ゲストとの会話や家族の団らんにも自然と余白が生まれます。日々の食卓に、さりげない贅沢と安らぎを加えてくれる存在です。ダイニングの中心に据えることで、空間全体に落ち着いた温もりが広がっていきます。



リビングに置いた瞬間、その佇まいが空間の重心となります。横幅と奥行きのゆとりにより、読書やティータイム、仕事など多目的に使用できる自由度を備えています。ソファ前に配置すれば、人数を問わず自然に集える場となり、暮らしに調和と静けさを添えてくれます。道具としてだけでなく、日常に静かな情緒をもたらす一台です。