
風と暮らす、広がりの一枚
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1811 楠一枚板
部屋にやさしく馴染む、広がりある横長の佇まい。どこにいても木の質感が届く、ゆとりを持ったサイズ感が魅力です。柔らかなカーブを描く木の表情は、置くだけで空間の印象を整えてくれます。何気ない日々の時間にも、自然のやさしさを感じさせてくれる一枚です。
波打つ年輪が描く、悠久の時間

木の中心から外側へ、静かに広がっていくような年輪の動き。楠特有のうねりのある木目が、ゆっくりとした時間の流れを感じさせてくれます。節や色の濃淡も味わい深く、一つひとつが長い年月の記憶を刻んでいます。天板に手を置いたとき、その軌跡のなかに自然の力強さとあたたかさが宿っていることを実感できます。

【 杢目・年輪 】
細やかに波打つ木目は、樹木が成長を重ねた証です。木がゆるやかに呼吸していた時間を想わせるようなその流れには、ゆらぎと整いが共存しています。中心部の節から広がる年輪は、木が受けてきた光や雨を映すようで、まるで時間の地層を眺めるような趣があります。


【 色合い 】
落ち着きのある赤褐色と、淡いベージュが重なり合う色合いが魅力です。濃淡の差がなだらかに続き、木全体にやさしい温もりが広がっています。光の角度によってわずかに表情を変えるため、使うほどに愛着が深まり、毎日の風景に自然と溶け込んでいきます。

【 天板の厚み 】
軽やかに感じられる厚みが、部屋に自然な広がりをもたらします。圧迫感を与えず、すっきりとした空間を保ちながら、木のぬくもりと存在感をしっかりと伝えてくれます。穏やかに佇む天板は、家具である以前に、ひとつの景色として空間を整えてくれます。

【 耳・皮 】
耳の部分には、木が生きていたときの輪郭がそのまま刻まれています。波打つような自然のかたちを、職人が丁寧に磨き上げ、手に触れたときの感触まで考えて仕上げました。木肌の粗さとやわらかさが混ざり合うその面は、自然の力と人の手が美しく交わった証です。


【 機能性・使いやすさ 】
広めの幅があることで、くつろぎながら過ごす家族や来客のひとときに余裕が生まれます。奥行もたっぷりとってあるため、中央に季節の花を飾ったり、和菓子を並べたりと、暮らしの工夫が広がります。リビングの中心として、温かな交流の場をつくる一枚です。

【 一枚板のカット 】
その一枚に最適なかたちを見極める
この一枚は、天板として美しく納まるよう、両端を慎重にカットしています。全体のバランスや木の状態を見ながら、どこを残し、どこを落とすかを判断。たった数センチの違いが、仕上がりの印象を大きく左右します。
木目の流れを活かし、使う人の暮らしに自然と溶け込むサイズへ。
それぞれの木にとって最もふさわしい「かたち」を探しながら、丁寧に刃を入れています。