
陽の光を纏う曲線美
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1795 欅一枚板
無垢材のやわらかな表情と、自然に生まれた曲線が美しく響き合い、空間にあたたかな光を添えてくれます。端正さの中にある揺らぎが、日常に少しだけ余白をつくってくれるようです。見上げることのないテーブルという存在が、気づけば部屋の主役になっている。そんな景色を自然に描いてくれる一枚です。
年輪のうねりが描く、静かなる力強さ

真上から見下ろしたとき、視線を捉えて離さないのはその年輪の流れです。一直線ではなく、時に寄り道しながらも芯を持つその姿が、自然の時の積み重なりを物語っているように感じられます。目の前の食事や会話だけでなく、手を置いたときにふと気づく“木の声”が、暮らしの時間を優しく包みます。

【 杢目・年輪 】
この一枚板に現れた波打つような杢目は、樹が育った土地の風や水の流れ、そして年月が交錯して生まれたものです。欅らしいまっすぐな木理に加えて、わずかなうねりと芯の移ろいが重なり、深みのある表情をつくり出しています。整いすぎない美しさが、手元にあるものすべてを引き立ててくれます。


【 色合い 】
欅特有の赤褐色から淡い黄味へと移り変わるこの色合いは、朝の光にも、夜の灯にもよく映えます。明るすぎず暗すぎず、日々の暮らしに寄り添う自然な彩りです。色味の濃淡に合わせて器や料理の表情も変わるため、使うたびに新しい発見があります。

【 天板の厚み 】
この一枚は、視覚的にも手に触れても、どっしりとした安定感を感じさせてくれます。しっかりとした厚みがあることで、日々の暮らしに安心感を与えてくれます。置かれた部屋に芯が通るような存在感がありながら、決して重苦しくならないのは、天然木がもつ奥行きある風合いのおかげです。

【 耳・皮 】
この欅の耳には、製材時に丁寧に残された木肌の自然な表情があり、直線では表現できない優しさと動きが宿っています。滑らかに整えられたラインのなかにも、節や凹凸といった“生きた痕跡”が残されており、すべて手仕事で丁寧に仕上げられたからこそ感じられる美しさです。木が本来もっていた個性が、日々の空間に心地よいアクセントを添えてくれます。


【 機能性・使いやすさ 】
同じ欅の一枚から削り出したOSOROISUと天板を組み合わせることで、杢目がやさしくつながり、空間に一体感が生まれます。横に広がる流れのある杢目が目に心地よく、4人で囲んでもゆったりとした距離感が保たれるつくりです。自然な丸みと奥行きがあることで、くつろぎの時間が長く続く場所になります。

【 一枚板のカット 】
その一枚に最適なかたちを見極める
この一枚は、天板として美しく納まるよう、両端を慎重にカットしています。全体のバランスや木の状態を見ながら、どこを残し、どこを落とすかを判断。たった数センチの違いが、仕上がりの印象を大きく左右します。
木目の流れを活かし、使う人の暮らしに自然と溶け込むサイズへ。
それぞれの木にとって最もふさわしい「かたち」を探しながら、丁寧に刃を入れています。