
あたたかな風景のような木肌
KIDO MEIMOKUの名品
No.1754 モンキーポッド一枚板
淡いキャラメル色から深みのある焦茶色へと流れるグラデーション。そのなかに浮かぶしなやかな曲線は、まるで自然が描いた風景画のようです。やわらかな光を含んだ木肌は空間に明るさと穏やかさをもたらし、置いたその瞬間から、部屋の空気までがやさしく変わっていきます。日常の何気ないひとときを、そっと包み込んでくれる存在です。
自然のうねりを閉じ込めた、唯一無二の表情

上から覗くと、まるで流れる川のように力強く、そして自由に走る木目が目を奪います。揺らぎのあるラインと穏やかなカーブが織りなす造形は、意図のない自然の造形美。整いすぎないそのかたちは、暮らしの中にほんの少しの余白と、語らずとも伝わる静かな力を与えてくれます。素材そのものが持つ奥行きと個性を、五感で感じていただけます。

【 杢目・年輪 】
木の内側を伝う水脈や年輪の流れをそのまま映し取ったような杢目は、一本のモンキーポッドが長い歳月を重ねてきた証です。木目は一定ではなく、ときに波打ち、ときに渦を巻くように展開し、見るたびに新しい印象を与えてくれます。乾燥の過程で育まれた陰影もその一部となり、自然とともに生きた時間の痕跡を美しく語りかけてきます。


【 色合い 】
中心に広がる柔らかなブラウンと、端に向かって深みを増すチョコレート色が、やさしいコントラストを描いています。あたたかみのある色合いは、朝の光にも夜の灯にもなじみ、季節や時間によってその表情を変えてくれます。決して単色ではない複雑な色彩が、木の個性と存在感をより引き立てています。

【 天板の厚み 】
手のひらで触れたときに感じる重厚感。しっかりと厚みを持たせたこの一枚板は、空間の重心をやさしく支える役割を果たします。視線を落とすたびに感じる安心感と頼もしさは、長く暮らしに寄り添う家具としての本質を伝えてくれます。無垢材ならではの奥行きと力強さが、住まう人の心に深く響きます。

【 耳・皮 】
耳の部分には、機械では生み出せない自然の曲線がそのまま残されています。熟練の職人が手作業で面を整えながらも、木が持つ本来のかたちを損なわないよう丁寧に仕上げています。その手跡が、触れた瞬間のぬくもりとして伝わり、毎日の暮らしにやさしい表情を添えてくれます。角の柔らかさや滑らかな凹凸も、天然木を活かした手仕事の美しさのひとつです。


【 機能性・使いやすさ 】
2人で食事を楽しむにも、ひとりでゆったりと読書や作業に使うにも心地よいサイズ感です。幅はぴったりと向かい合う距離を保ちつつ、奥行きには余白があるため、食事やお茶の時間にも心地よいゆとりが生まれます。コンパクトながらも重厚感があり、空間の一角に自然の風合いを取り入れたい方にとって、暮らしの中心となる一台になります。

【 鉋加工 】
杢目の流れに寄り添い、面を整える
この一枚は、鉋を使って少しずつ平らに仕上げています。ただ平らに削るのではなく、杢目の向きや年輪の重なりを読みながら、刃の角度を細かく調整。無理に削れば、美しい木肌も傷んでしまうため、あくまで丁寧に、慎重に。
面を整えるというより、木の声を聴きながら、自然な形を引き出すような作業です。
手の感覚と経験を頼りに、滑らかで心地よい一枚に整えていきます。