静と動が交わる濃淡の表情
KIDO MEIMOKUの名品
No.1744 モンキーポッド一枚板

木の中心から外側へ、色のグラデーションが滑らかに移ろうこの一枚。深く、落ち着いた色調の中央部が空間の芯を形づくり、周縁に向かうにつれて徐々に淡くなっていくその変化は、静謐さの中に確かな動きを感じさせます。自然が描いたコントラストが空間に静かな緊張感と、やさしい温もりをもたらしてくれます。

波紋のように広がる木の記憶


木を縦にカットし、現れる個性的な年輪

まるで水面に広がる波紋のように、木目がゆるやかに伸びています。均一ではないゆらぎは、木が刻んだ年月の軌跡そのもの。中央の節が芯となり、そこから全体が緩やかに調和を描くように広がる構成は、自然の造形の自由さと、造形美のバランスを併せ持っています。

【 杢目・年輪 】
細かく織り込まれたような杢目が、板面をなめらかに流れています。規則性の中に時折現れるさざ波のような揺らぎや、色の濃淡の重なりが奥行きを与え、まるで自然の布が広げられているような趣を感じさせます。この緻密な模様は、樹木が育つ過程で環境の変化を受けながら形づくられたもの。見つめるほどに、その記憶が伝わってくるようです。

【 色合い 】
中心部はあたたかみのある深い茶、外縁は黄味がかったやわらかな明るさをたたえた色合いです。この自然なグラデーションは、無塗装では味わえない奥行きを持ち、部屋の明るさや時間帯によっても異なる表情を見せてくれます。空間全体の印象を穏やかにまとめながら、確かな存在感を放ちます。

【 天板の厚み 】
厚みのある輪郭が、天板をしっかりと支えています。重厚さを感じさせる反面、断面はやわらかく面取りされており、触れた際の感触まで丁寧に配慮された仕上がりです。この厚みが生む安定感は、日常の所作に揺らぎを与えず、安心して囲める落ち着いた居場所をつくり出します。

【 耳・皮 】
耳は大胆な曲線で削り出され、なめらかに波打っています。木肌の繊維感がそのまま残された側面には、刃物の入り方や仕上げの加減が職人の手の軌跡として浮かび上がります。無機質な直線にはない柔らかな輪郭が、空間に自然なリズムを与えてくれます。

【 機能性・使いやすさ 】
四人で囲むのにちょうどよいサイズ感でありながら、幅広の天板は一人ひとりのスペースをしっかり確保します。奥行きにもゆとりがあるため、対面する相手との心地よい距離感を保ちつつ、中心に器や季節の飾りを置くこともできます。食事はもちろん、読書やお茶の時間まで、日常を多彩に受け止めてくれる一枚です。




【 仕上げ塗装 】
暮らしに寄り添う、美しい仕上げ

この一枚は、艶を抑えた水性の特殊ウレタン塗装で、仕上げのスプレー塗装を行っています。完全な艶消しによる上品な質感は、木の表情を損なわず、自然な躍動感をそのままに。撥水性にも優れ、日常使いの快適さを保ちながら、身体にも無害なやさしい塗料を使用しています。
見た目だけでなく、手触りや使い心地までを考え抜いた、暮らしに調和する最終仕上げです。
美しさと機能性、そのどちらも追求した塗装です。







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