
波打つ稜線が空間に調和をもたらす
KIDO MEIMOKUの名品
No.1742 神代欅一枚板
神代欅ならではの深いブラウンが、空間に落ち着きと重厚さをもたらします。特にこの一枚は、輪郭の造形が穏やかでありながら芯のある存在感を湛え、置かれた空間に自然な秩序を与えてくれます。家族が集うひとときにも、ひとり静かに過ごす時間にも、等しく寄り添う美しさがあります。
時を纏う木が描いた、流れるような年輪の記憶

中央に浮かび上がるように広がる年輪は、ただの模様ではなく、木が長い年月を生きてきた証そのものです。年輪の線が緩やかに揺れ、中央で結ばれるような表情には、眺めるたびに違う物語が見えてきます。暮らしに馴染みながら、ふとした瞬間に立ち止まる美を添えてくれます。

【 杢目・年輪 】
緻密な年輪が交錯する中に、わずかにうねる揺らぎがあり、そこに生きた木の証が宿ります。乾燥と気候、そして時間が幾重にも重なり生まれた杢目は、均一ではなく、どこか儚さすら含んだ揺らぎを帯びています。それは天然木ならではの表情であり、人工的には決して再現できない美しさです。


【 色合い 】
深みのあるこげ茶と、時折見える赤味を帯びた色の層が重なり合い、どこか古色を帯びた趣を感じさせます。落ち着いた色合いでありながら、光の加減で多層的な表情を見せ、季節の移ろいや照明によっても異なる風景を描き出します。

【 天板の厚み 】
この一枚はしっかりと厚みを感じられる仕上がりで、空間に奥行きと静かな力強さをもたらします。たわまず、どっしりと構えるその姿は、家具という枠を超えて、暮らしの中心に据えられる存在感を持ち合わせています。

【 耳・皮 】
荒々しさをそのままに、職人の手により慎重に削り出された耳は、波を打つような美しさと、自然のままの力強さを併せ持っています。この一枚においては、特に耳の曲線が独特で、木が生きた時間の中で刻まれた痕跡が、見る人に確かな記憶として残ります。


【 機能性・使いやすさ 】
家族の中心に据えたとき、ゆったりと囲めるサイズ感があります。人数に合わせて柔軟に使え、団欒の場を豊かに彩ってくれます。長辺の奥行きにゆとりがあることで、中央に置いた花器や茶器が映える余白が生まれ、暮らしに自然な余韻をもたらします。

【 耳・皮加工 】
自然の輪郭を活かす、耳の仕立て
この一枚は、木の外皮に近い「耳」部分を丁寧に整えています。自然がつくった曲線や凹凸には、その木ならではの力強さと個性が宿ります。その表情を壊さぬよう、滑らかさだけを加えるように手作業で加工。
荒々しさと肌触り、そのどちらも損なわずに仕上げることで、唯一無二の存在感が生まれます。
「整える」のではなく、「そのままを活かす」ための、繊細な仕事です。