
気品纏う、欅の境界線
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1723 欅一枚板
均整の取れた構図の中に、欅ならではの揺るぎない存在感が息づいています。穏やかに波打つ木目が天板全体を優雅に駆け抜け、無垢材の重なりでは生まれ得ない一体感が空間を上質に整えます。自然が描いた曲線は、手を添えた瞬間にその温もりを返し、食事や語らいの場に静かな華やぎを添えます。日常に寄り添いながらも、どこか特別な時間が流れる一台です。
木目が躍る、まるで風の痕跡のように

天面に広がる流麗な木目は、幹の内側を流れる力の名残り。中心から外縁へと舞うように広がる曲線は、偶然のようでいて必然が織りなすものです。その中に潜むわずかな節や色のゆらぎも、欅という素材が歩んできた証であり、唯一無二の個性として息づいています。手元に置かれたとき、自然の営みを感じながら過ごせるこの存在は、暮らしに深い余韻を与えてくれます。

【 杢目・年輪 】
穏やかな流れを描く杢目の重なりは、長い年月を経て幹の芯から生まれたものです。欅という樹が四季を重ねるなかで、雨風や陽の光を受け止めながら内側に蓄えた記憶が、こうして一枚に刻まれています。目を凝らせば、まるで大地の鼓動が木の中に波紋を広げているようにも見え、日常の中に自然の時間を溶け込ませてくれます。


【 色合い 】
辺縁にかけて現れる赤褐色の濃淡と、全体を包む淡く温かな色合いが絶妙なコントラストを生んでいます。光を受けたときの柔らかな照り返しは、空間に落ち着きと品位をもたらし、朝昼晩それぞれに異なる表情を見せてくれます。艶やかさよりも素肌のような滑らかさが印象的で、飽きの来ない色味として永く寄り添ってくれる風合いです。

【 天板の厚み 】
手を置いたときにしっかりと感じられる厚みは、この一枚の存在感をいっそう引き立てています。厚みがあることで、空間の重心が低く落ち着き、インテリア全体が引き締まるような印象になります。視線を落としたときの安心感、手のひらに伝わる温もり、使うたびに深まっていく親密さが、暮らしの中心にしっかりと根を張ってくれます。

【 耳・皮 】
自然の形をそのまま写し取ったような耳の造形には、職人の技と木そのものの呼吸が宿っています。直線ではなく、木が育ったままのラインを丁寧に残し、滑らかな手触りとともに立体感のあるフォルムに仕上げられています。わずかな凹凸やうねりに手を添えるたび、自然との距離が縮まり、人工的ではない本来の美しさが際立ちます。この一台があることで、空間全体がまるで森の中に包まれるような豊かさに満たされます。


【 機能性・使いやすさ 】
2人から4人で使うのにちょうどよいサイズ感は、食事を楽しむ場だけでなく、仕事や読書、来客時の談笑まで、多彩な時間を快く受け止めてくれます。幅の余裕は手元に適度な開放感を生み、奥行きの自然な広がりが対面する人との距離を心地よく保ちます。限られた空間でも圧迫感なく、穏やかな存在として日常の風景に溶け込む一枚です。

【 仕上げ塗装 】
暮らしに寄り添う、美しい仕上げ
この一枚は、艶を抑えた水性の特殊ウレタン塗装で、仕上げのスプレー塗装を行っています。完全な艶消しによる上品な質感は、木の表情を損なわず、自然な躍動感をそのままに。撥水性にも優れ、日常使いの快適さを保ちながら、身体にも無害なやさしい塗料を使用しています。
見た目だけでなく、手触りや使い心地までを考え抜いた、暮らしに調和する最終仕上げです。
美しさと機能性、そのどちらも追求した塗装です。