曲線が導くひととき
KIDO MEIMOKUの名品
No.1710 栗一枚板

やわらかなカーブが空間に溶け込むこの天板は、そこに置かれた瞬間から部屋の表情を変えてくれます。眺めているだけでも心がほぐれ、実際に集う時間には会話が自然と生まれていきます。直線では味わえない、流れるような輪郭がもたらす心地よさがあります。

時の気配が浮かぶ場所


木を縦にカットし、現れる個性的な年輪

中央に浮かび上がる模様は、まるで樹がそこに佇んでいた記憶のようです。自然に刻まれた節の表情、淡く波打つ年輪、すべてがこの板の中で一瞬を越えて交差しています。天板に触れるたび、木が過ごした長い時間に包まれている感覚が生まれます。

【 杢目・年輪 】
この木が育った土地の気候や風の流れ、光の加減が、繊細な杢目として表れています。特に中央の節回りに広がるしなやかな線は、成長のなかで樹がゆっくりと応えてきた証です。手のひらをあてると、まるでそこに息づかいが残っているような温もりを感じます。

【 色合い 】
全体を包む明るい飴色が、暮らしに穏やかな光を添えてくれます。色調のグラデーションには自然の濃淡がそのまま現れていて、木が過ごした歳月と陽のぬくもりがそのまま染み込んだような味わいがあります。眺めているだけで、心の輪郭が柔らかくなるような色合いです。

【 天板の厚み 】
厚みを抑えた天板は、空間全体に軽やかな印象をもたらします。木の質感はそのままに、重たすぎず、暮らしにすっと馴染んでくれる存在感があります。食事のあとも手元に残る木肌の心地よさが、長く過ごす時間をより豊かなものにしてくれます。

【 耳・皮 】
自然がつくり出した木の輪郭を、そのまま活かして仕上げられた耳には、職人の繊細なまなざしが宿っています。柔らかな凹凸は、削るのではなく、撫でるように磨かれています。道具の跡を感じさせない手の仕事が、木の個性を壊すことなく整えており、触れるたびに木そのものの美しさが伝わってきます。

【 機能性・使いやすさ 】
横に広がる天板のゆとりが、4人でも6人でも自然な距離感を保ちながら、集う時間を包み込んでくれます。奥行にも変化があるため、並んだ器が映え、どこに座っても木の表情を楽しめます。広すぎず狭すぎない絶妙なサイズ感が、部屋に温もりを保ちながら落ち着いた広がりを生み出します。




【 下塗り塗装 】
塗り重ねに宿る、仕上げの土台づくり

この一枚は、ウレタン塗装の下地として、複数回にわたり刷毛で下塗りを施しています。使用するのは、相性の異なる2種類の塗料。それぞれの特性を活かしながら、3〜5回重ねて塗布。ムラなく均一な仕上がりになるよう、細やかさと大胆さを併せ持つ職人の手仕事が求められます。
この下地づくりの精度こそが、最終的な美しさと耐久性を大きく左右します。
見えない部分にこそ、技と想いが込められています。







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