
穏やかに広がる、木の輪郭
KIDO MEIMOKUの名品
No.1700 欅一枚板
やわらかに波打つ輪郭線に沿って、木の命が語りかけてきます。幹の中心から外縁へと流れる年輪が、まるで日々を綴った記録のように時の経過を感じさせます。中央に置かれた白い花器が、無垢な静けさをそっと添え、食卓に静かな対話が生まれます。ゆったりとした広さがあり、家族の会話も自然と弾む、そんな時間の中心に据えたくなる一枚です。
真っすぐに刻まれた時間の道筋
表面に走る細かな縞模様は、一本の木が幾年にもわたり風雪を受けてきた証です。すっと縦に伸びる木目は、研ぎ澄まされた筆のようにまっすぐで、触れた指先に時の流れの規則正しさが伝わります。淡く整った表情のなかにも微細な濃淡があり、見る角度によって表情を変える繊細さがあります。毎日の食卓に、静かに寄り添うような穏やかな佇まいを持っています。

幾重にも重なる濃淡の渦が、深い森の記憶を伝えます。節や波打つような曲線が寄り集まり、まるで過去の風景を描くように、ひとつの大きな景色となっています。これは長い年月の間に、幹の中心から外へ向けて育っていく過程で生まれたもの。自然がつくる造形に人の手は最小限しか加えられておらず、まるで木の物語の一章を切り取ったかのようです。

全体にほんのりと紅色を帯びた温かみのある色調は、空間に安心感をもたらします。乾いた質感ではなく、しっとりとした艶があり、照明の具合によっては蜜のような光沢が現れます。視覚だけでなく、触覚にもやさしく訴えかけてくるような穏やかな色味で、四季を通して飽きのこない表情を楽しめます。
厚みのある天板は、存在感があるのにどこか控えめで、空間にどっしりとした落ち着きを添えます。重厚な印象があるぶん、食事をするときの所作までも丁寧に感じられるようになります。端の陰影や、面取りの柔らかさが立体感を引き立て、部屋全体を包み込むような安心感を生み出します。

側面に刻まれた凹凸は、木が生きてきた証そのものです。人工的に整えるのではなく、職人が手のひらで木の感触を確かめながら少しずつ磨き上げ、木肌の荒々しさを残したままの耳に仕上げています。この自然な表情が、部屋にさりげない温もりと風合いを与えてくれます。直線では語りきれない木の個性が、そこにあります。




ゆとりのある幅と奥行きで、6人が並んでも余裕を感じられるサイズ感です。中心に料理を並べても視線が遮られることなく、自然に会話が交わされます。奥行きも充分にあるため、手元に余裕が生まれ、ノートパソコンや本を広げて作業をするシーンにもぴったりです。生活の中心に据える家具として、日常の風景を豊かにしてくれます。



この広さがあれば、リビングでの過ごし方が自然と変わります。読書をしたり、手紙を書いたり、あるいは子どもと一緒に工作を広げたり。余裕のある奥行きと幅があるからこそ、椅子に深く腰掛けたままでも空間にゆとりがあり、くつろぎの時間が静かに流れていきます。目に映る景色も、心の中も、少しだけ贅沢になる。そんなリビングの真ん中に似合う一枚です。