光が似合う、白のゆらぎ
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1699 栃一枚板

部屋に入った瞬間、木肌に宿る明るさが空間を包み込みます。うっすらと波打つ縁が、直線では語れないやさしさを添え、天板全体に漂う生成色が季節を問わず軽やかに調和します。角のとれた印象が心をほどき、日常のなかに自然な開放感を運んでくれる一枚です。輪郭の動きに合わせて光も揺れるように映り、そこに座るたび新しい発見があるような、静かでいてどこか賑わいのある表情が魅力です。

一瞬の偶然が、木目に現れた


木を縦にカットし、現れる個性的な年輪

中央に広がる模様は、まるで風に舞う葉の一瞬をそのまま木が受け止めたかのようです。白く滑らかな木肌に現れたそれは、にじむように繊細で、けれどはっきりと存在しています。あらかじめ描かれたものではなく、長い年月を経て自然が刻んだ記憶のようなもの。そのひと筆があるだけで、この天板はただの木ではなく、物語を持つ一枚として感じられます。控えめなのに目が離せない、その感覚がずっと残ります。

【 杢目・年輪 】
表面に見える節と杢は、木が生きてきた時間そのものを映しています。中央に浮かぶ淡い木目のうねりは、内部の水分がゆっくりと移動した痕跡であり、周縁に現れた玉杢のような模様は、幹がねじれながら太くなった証です。これらは意図された装飾ではなく、自然のままに育ち、そして削られ、磨かれてようやく顔を出した造形です。だからこそ、均一ではない揺らぎが美しく、日々目にするたびに愛着が深まっていきます。

【 色合い 】
この板には、やや黄味を含んだ明るい生成色が広がっています。真っ白ではなく、ほんのりと温かみを帯びた色調が、木の呼吸を感じさせてくれます。部分的に濃淡がゆるやかに重なり合っていて、そのグラデーションが自然光の下でいきいきと変化します。ひとつの面に複数の表情を持たせるこの色味は、周囲の空間とも調和しつつ、確かな存在感を生み出します。素朴でありながら品格をもった色合いが、この一枚の魅力です。

【 天板の厚み 】
手のひらを添えたときに、しっかりと厚みを感じられる板です。その重みが空間に落ち着きをもたらし、同時に安心感を育ててくれます。華奢に見えないのは、この厚みによる存在感のおかげであり、それがテーブルとしての頼もしさを支えています。ふと天板の端に目をやると、影がやわらかく落ちているのもその厚みがあってこそ。目立たずとも、空間全体の印象をそっと整えてくれる役割を果たしています。

【 耳・皮 】
側面に刻まれた流れるような曲線は、機械では生まれないゆらぎです。職人が木の声に耳を澄ましながら、ひとつひとつ削り出した痕跡がそこにあります。あえて残された凹凸や波は、樹皮の名残であり、長い年月を経て形成された自然のかたちです。そのかたちを壊すことなく手を入れることで、荒々しさではなく、やわらかさのある造形に仕上がっています。手で触れても心地よく、視線を移すだけでも豊かさが感じられます。

【 機能性・使いやすさ 】
幅にゆとりがあるため、家族や仲間と食事を囲むひとときが自然と心地よく流れます。4人で広々、6人でも圧迫感がなく、料理や器を自由に配置できる奥行きも十分に確保されています。無理なく動ける配置が可能で、空間に重たさを感じさせません。そのため、会話や食事が途切れることなく続きます。暮らしの中心として、人と時間をつなげる器のような存在になる一枚です。




【 仕上げ塗装 】
暮らしに寄り添う、美しい仕上げ

この一枚は、艶を抑えた水性の特殊ウレタン塗装で、仕上げのスプレー塗装を行っています。完全な艶消しによる上品な質感は、木の表情を損なわず、自然な躍動感をそのままに。撥水性にも優れ、日常使いの快適さを保ちながら、身体にも無害なやさしい塗料を使用しています。
見た目だけでなく、手触りや使い心地までを考え抜いた、暮らしに調和する最終仕上げです。
美しさと機能性、そのどちらも追求した塗装です。







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光が似合う、白のゆらぎ

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