
欅、野性の輪郭
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1683 欅一枚板
洗練と迫力が共存するこの欅材は、自然が描いた輪郭そのままに仕上げられています。波打つように伸びる縁は、木の命がそのまま形になったかのような存在感を放ちます。節や裂け目までもが意匠として際立ち、ただ美しいだけでなく、見る者の感性に触れてくる一枚です。暮らしの中心に据えたとき、空間に深みと奥行きが加わります。
美しさの渦に引き込まれる中心

まるで時間の渦に吸い込まれるように、中央に向かって流れる木目が、ただの家具ではないことを物語ります。欅特有の光沢と艶が、滑らかな曲線の内側で深く光を吸い込み、見つめるほどにその奥行きを感じられます。自然が創り出した力強さと、職人の繊細な研磨が重なり、無垢の存在感が空間に溶け込んでいきます。

【 杢目・年輪 】
幹の中心から四方に広がるような木目が、この欅が大地と共に長く生きてきた証を語っています。細やかな筋が交差する部分には、年輪の密度と時間の重みが凝縮されており、自然のリズムをそのまま写したかのようです。一点の曇りもなく磨かれたその面には、風や雨に耐え抜いた木の記憶が宿っています。


【 色合い 】
赤褐色の中にほのかに金を帯びた色調が、見る角度によって表情を変えていきます。陽の光を受けるときには、欅独特の艶が立ち上がり、まるで木肌が呼吸しているかのように感じられます。経年によって深まる色味もまた、この一枚が生活のなかで育っていく楽しみを教えてくれます。

【 天板の厚み 】
天面から側面へとつながる滑らかな厚みは、まさにこの欅の力強さを物語っています。重厚でありながら、研ぎ澄まされた曲面が軽やかな印象も添えており、どの角度から見ても目を奪われます。この厚みがあることで、置かれた空間に揺るがない安定感と静かな迫力が生まれ、部屋全体が引き締まります。

【 耳・皮 】
側面には鋭さを一切感じさせない柔らかな波形が広がり、まるで自然の風が木の表皮を撫でたかのような仕上がりです。職人の手によって慎重に削り出された耳は、荒々しさを残しつつも優しく、手で触れたときに温もりを感じられます。自然の造形を丁寧にすくい上げたその曲線は、量産品には決して宿らない気配を纏っています。


【 機能性・使いやすさ 】
広がりのある面積は、4人が向かい合っても余裕のある設計となっており、日々の団欒やおもてなしの場にも馴染みます。奥行きがしっかりと確保されているため、食事や趣味、仕事など多様なシーンに応える使いやすさを備えています。空間の主役として視線を集めながら、どこか柔らかな親密さも感じさせる一台です。

【 研磨加工 】
触れたくなる木肌へ、丁寧な磨き仕上げ
この一枚は、ベルトサンダーを用いて丹念に磨き上げています。まずは荒い研磨で水平を整え、そこから段階的に細かな粒度のベルトへと移行。木の質感を損なわぬよう、力加減や角度を微調整しながら、何度も手をかけていきます。
時間と手間を惜しまず仕上げた表面は、手のひらにすっとなじむような滑らかさに。
この工程を経て、木はようやく触れたくなる存在へと変わっていきます。