やわらかな風が描いた木肌
KIDO MEIMOKUの名品
No.1658 楓一枚板

ゆるやかに波打つその表情は、春の風が野を撫でた痕のように、やさしさと静けさをまとっています。木の中心を通る自然の曲線が印象的で、空間に置いた瞬間から凛とした佇まいが宿ります。日々の暮らしに寄り添いながら、使うたびに手に馴染む心地よさがあります。心が落ち着く時間のための、ひとつの風景をかたちにしました。

樹の記憶がそのまま宿る輪郭


木を縦にカットし、現れる個性的な年輪

まっすぐではない、その輪郭に心を奪われます。長い年月をかけて育まれた自然な稜線は、見る角度によってさまざまな表情を見せてくれます。節やうねりもそのままに、削られ過ぎることなく残された風合いが、日常の中にそっと自然を迎え入れてくれます。思わず手でなぞりたくなる曲線には、工業製品にはないぬくもりがあります。

きめ細やかな杢目が、まるで水面に差す陽の光のように揺れています。目を凝らすと、淡く重なり合う年輪の層が、静かな時間を刻んでいるのがわかります。この杢目は、急激な成長をしなかった木が、ゆっくりと内側に積み重ねた時間の証です。やさしいリズムで流れるように連なる模様が、見る人の心をほぐしてくれます。

全体を覆うのは、ほんのりと赤みを帯びた淡いベージュ。光の当たり方によって、時には柔らかく、時にはしっとりと表情を変えます。静かな印象の中にも温かさがあり、暮らしの風景に自然と溶け込みます。色味に派手さはありませんが、その控えめな美しさが長く使いたくなる理由のひとつです。

ほどよい厚みが生み出す安定感と安心感。その存在感は、空間に静かな重みをもたらしながらも、威圧感がなく心地よく馴染みます。薄すぎず、分厚すぎないこの塩梅が、木の質感と相まって上質な印象を与えてくれます。上から見るとすっきりとしたラインを保ちながらも、横から見るとしっかりと芯のある表情を感じられます。

この耳は、木が育つ中で自然にできた輪郭を、職人が一つひとつ丁寧に仕上げたものです。過剰に整えず、木が元々持っていた肌理や凹凸を活かした仕上げが施されています。磨きすぎない、けれどささくれひとつないその手触りには、手仕事の気配が息づいています。どこか野趣を残しつつも、手のひらにすっと馴染むその曲線は、視覚にも触覚にもやさしく響きます。

2人で並んで過ごすのにちょうどよい幅があり、奥行きも控えめなため、限られたスペースにも心地よく収まります。読み物を広げたり、コーヒーを置いたり、仕事に集中したりと、さまざまなシーンに寄り添います。壁付けに設置すれば空間の抜けを妨げず、部屋全体をすっきりと見せてくれます。生活の中に「ちょうどいい余白」を与えてくれる、静かな存在です。

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やわらかな風が描いた木肌

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