
光を纏う、緩やかな稜線
KIDO MEIMOKUの名品
No.1656 ポプラ一枚板
穏やかな波のような木口のうねりが、光を受けて浮かび上がる一台です。手仕事でなめらかに磨き込まれた天面には、時折きらめきを帯びるような艶があらわれ、時間とともに表情を変えていきます。直線では語れない自然のかたちをそのままに取り入れながらも、空間にすっと溶け込む姿は、まさに上質な暮らしの一角にふさわしい風格があります。
光と影が戯れる、やわらかな表情

波打つような木の輪郭に寄り添って、さりげなく添えられた白い枝もの。木目の流れと光の揺らぎが重なり、見る人の心をふっと解いていきます。削りすぎず、足しすぎず、自然の輪郭を尊重した仕上げだからこそ、周囲の空気までも和らげるような柔らかさを纏っています。時の流れを感じながら、ふと立ち止まりたくなる、そんな存在感があります。

【 杢目・年輪 】
中心から外縁に向かって伸びる繊細な縞模様には、木が育んできた長い年月が刻まれています。ところどころに見られる小さな節や縮み杢が、木の生命力をそっと物語り、板全体に心地よいリズムを与えています。成長過程で出会った雨風や陽光、環境の変化が折り重なり、唯一無二の表情として今ここにあらわれています。


【 色合い 】
赤みを帯びた淡黄白の色合いは、空間を明るくやわらかに包み込みます。ポプラ材ならではの色の移ろいが、陽の差す時間帯ごとに微妙な変化を見せ、朝と夕で異なる景色を演出します。華やかすぎず、重すぎないこの色味が、自然と生活空間に寄り添い、日々の食卓をやさしく彩ってくれます。

【 天板の厚み 】
しっかりとした厚みがあることで、テーブル全体にどっしりとした落ち着きが生まれています。厚みによる陰影の深さや、断面から覗く年輪の重なりが、手仕事の温もりをより強く感じさせてくれます。見た目の存在感はもちろん、触れたときの安心感や安定感もこの厚みだからこそ得られる魅力のひとつです。

【 耳・皮 】
自然が刻んだ輪郭を丁寧に残しながら、職人の手で一つ一つ磨き上げられた耳は、表情豊かに仕上がっています。丸みやくぼみ、時に尖った個所も含め、木そのものがもつ躍動感を損なうことなく整えられており、触れるたびに異なる感触を楽しめます。人の手と自然の恵みが交わる境界線には、目を奪われる美しさが宿ります。


【 機能性・使いやすさ 】
ゆったりとした幅と広がりある奥行きが、4人から6人の団らんの場としてほどよい距離感をもたらします。広めのスペースを確保できるため、季節の草花や読みかけの本を置いても圧迫感がなく、リビングに心地よい余白を生み出します。空間を引き締めすぎず、穏やかなリズムをつくりだす、暮らしに寄り添う存在です。

【 研磨加工 】
触れたくなる木肌へ、丁寧な磨き仕上げ
この一枚は、ベルトサンダーを用いて丹念に磨き上げています。まずは荒い研磨で水平を整え、そこから段階的に細かな粒度のベルトへと移行。木の質感を損なわぬよう、力加減や角度を微調整しながら、何度も手をかけていきます。
時間と手間を惜しまず仕上げた表面は、手のひらにすっとなじむような滑らかさに。
この工程を経て、木はようやく触れたくなる存在へと変わっていきます。