光が踊る、木肌の詩
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1645 栃一枚板

自然が描いた線のひとつひとつが、やわらかな光をすくい上げてくれます。緩やかなカーブを描く輪郭は、空間の重心をふわりと中央に集め、心地よい調和を生み出します。日々の生活のなかでふと視線を落としたとき、そこにあるのは整いすぎない美しさ。使い込むたびに空間に馴染みながら、確かに存在感を放ち続けます。

木の時間をひらく、静かな物語


木を縦にカットし、現れる個性的な年輪

なにげなく置かれたドライフラワーさえも、この板のうえでは物語の一節のように映ります。流れるような木目は、静けさではなく、内にひそむエネルギーを秘めた時間の流れ。過剰な主張はなく、しかし見逃すことのできない芯のある美しさがそこにはあります。使う人の営みとともに、新しいページが静かに綴られていく感覚があります。

【 杢目・年輪 】
杢目はおおらかな流線を描きながら、ところどころに樹の成長の痕跡を留めています。とくに中央から下部にかけては、年輪の重なりと変色が交差し、栃特有の杢がやわらかく現れています。これは虫食いや伐採後の自然変化、あるいは長い時間をかけて育まれた内側の動きによって生まれたものであり、ただの模様ではなく、木の記憶そのものとして映ります。

【 色合い 】
明るい乳白色をベースに、蜜のような琥珀色が緩やかに溶け合っています。色の移ろいは不規則でありながら、なぜか一貫した調和を感じさせるもの。栃の材が持つ独自の色味は、陽の光によってより立体感を帯び、日常の景色に小さな発見を添えてくれます。木の呼吸をそのまま残したかのような、やさしい色合いです。

【 天板の厚み 】
しっかりとした厚みが、この板のたたずまいに深みを加えています。細身の天板では得られない、地に足の着いた安心感があり、空間の重みを受け止めてくれるような頼もしさがあります。それでいて角に丸みを帯びているため、視覚的には重たすぎず、むしろやわらかく包み込むような印象を与えてくれます。

【 耳・皮 】
側面には人の手が加えたあたたかみが息づいています。機械で整えられた直線ではなく、樹が本来もっていた曲線を活かしながら、丹念に削り出された面。小さな凹凸やうねりは、まるでひとつの風景のようです。手でなぞると、ごくわずかな起伏が指先に伝わってきて、まるで木と会話しているかのような気持ちになります。時間をかけてつくられたものにしか出せない優しさが、そこに宿っています。

【 機能性・使いやすさ 】
幅にも奥行きにもゆとりがあり、4人で囲んでも圧迫感がありません。お茶を置いたり、本を広げたり、ちょっとした作業をしたりと、多様な使い方に応えてくれるサイズ感です。リビングの中央に置けば空間に落ち着きが生まれ、季節の飾りや花を置くと風景が一気に華やぎます。毎日の暮らしの中心に、自然のぬくもりを添える存在です。




【 一枚板のカット 】
その一枚に最適なかたちを見極める

この一枚は、天板として美しく納まるよう、両端を慎重にカットしています。全体のバランスや木の状態を見ながら、どこを残し、どこを落とすかを判断。たった数センチの違いが、仕上がりの印象を大きく左右します。
木目の流れを活かし、使う人の暮らしに自然と溶け込むサイズへ。
それぞれの木にとって最もふさわしい「かたち」を探しながら、丁寧に刃を入れています。







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光が踊る、木肌の詩

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