
やわらかな時を紡ぐ板
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1601 銀杏一枚板
全体にゆるやかな面を描いたこの板には、どこか親しみを覚えるやさしさがあります。輪郭に沿った自然の線も、表面の明るい木肌も、暮らしのなかに静かに溶け込んでくれます。光を受けた瞬間、部屋の印象がふわりと和らぐ、そんな空間をつくり出す一枚です。
優しさと清らかさが息づく面持ち

白木に近い柔らかな色合いの中に、節や小さな穴の表情がほんのりと浮かび上がります。見るたびに印象が変わるその風合いは、使い手の記憶にそっと重なるように、日々を共に育ててくれます。清潔感のある仕上がりで、さまざまな生活のシーンに調和します。

【 杢目・年輪 】
この板に現れた杢目は、ごく控えめで繊細です。もともと銀杏の木は色味や模様が穏やかなため、年輪の主張が強く出ないことが多くあります。この一枚も例に漏れず、木肌の中にそっと現れるような波のような杢が魅力です。静かに呼吸するような風合いが心地よさを与えてくれます。


【 色合い 】
木地の色は、乳白色に近いやわらかなトーンで統一されています。ところどころに淡い飴色が混じり、自然の風合いを感じさせる仕上がりです。空間に明るさと軽やかさを与えるため、小さな部屋にも圧迫感なく馴染みます。

【 天板の厚み 】
ほんの少し厚みを感じさせるこの板は、見た目にも安心感があり、空間にほどよい存在感を添えてくれます。軽やかでありながらも、しっかりとした量感があり、どこか頼もしさを感じさせる佇まいです。シンプルながら奥行きのある表情が、暮らしに安らぎを与えます。

【 耳・皮 】
耳まわりには、職人の手によってやさしく磨き込まれた自然の線が残されています。木の外皮だった部分が柔らかなカーブを描き、部分的に色の濃淡や凹凸が現れています。それらの変化が表情を生み、無垢の木ならではの深みを感じさせてくれます。量産品には出せない、手仕事のぬくもりが宿る部分です。


【 機能性・使いやすさ 】
2人から4人までの団らんに最適なサイズ感で、コンパクトな空間にも収まりの良い一枚です。食事を囲む場としてだけでなく、趣味の時間やくつろぎの場としても活躍してくれます。角に丸みがあるため、安心してお使いいただける点も魅力のひとつです。

【 研磨加工 】
触れたくなる木肌へ、丁寧な磨き仕上げ
この一枚は、ベルトサンダーを用いて丹念に磨き上げています。まずは荒い研磨で水平を整え、そこから段階的に細かな粒度のベルトへと移行。木の質感を損なわぬよう、力加減や角度を微調整しながら、何度も手をかけていきます。
時間と手間を惜しまず仕上げた表面は、手のひらにすっとなじむような滑らかさに。
この工程を経て、木はようやく触れたくなる存在へと変わっていきます。