木の余白が心をほどく
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1549 欅一枚板

長く伸びた天板の中央に、おおらかなカーブがひとつ。無理に整えず、自然のかたちを受け入れたその曲線が、空間にやわらかな余白をもたらします。毎日の暮らしの中で、思考を解きほぐす静けさのような存在になってくれます。飾り気のない佇まいが、訪れる人との会話をそっと包み込むように、そこにあり続けます。

中心に渦を描く、息をのむような景色


木を縦にカットし、現れる個性的な年輪

中央からじんわりと広がる年輪は、ひとつの命の記憶を語るように、今この場所で静かに呼吸しています。決して人工では生まれ得ない自然のリズムが、ゆっくりと波紋のように広がり、手を添えるたびに木のあたたかみが掌に沁みこみます。日々のふとした瞬間、視線がその中心へと吸い寄せられていくのです。

【 杢目・年輪 】
右端に寄った濃い年輪の重なりが、この木がいかに力強く、個としての生を育んできたかを物語っています。幹の中央から枝分かれする際に複雑にねじれ、木目が渦を巻くように現れたこの表情は、欅ならではの特長とも言えます。時とともに刻まれた線が、そのまま意匠としてここに存在しています。

【 色合い 】
全体に透けるような淡い飴色に、節や中心部には褐色が混ざり合い、まるで光の具合で色が変化していくような柔らかな印象があります。どんな壁色にもすっと馴染み、陽が差し込む午後には明るさが増して、暮らしをやさしく照らしてくれるような落ち着きがあります。

【 天板の厚み 】
天板の厚みが放つ静かな存在感が、この一枚に重みと安定を与えています。薄すぎず、厚すぎず、手を添えたときの感触には確かな木のぬくもりが宿り、空間に落ち着きと凛とした印象をもたらしてくれます。素材としての芯の強さが、そのまま暮らしの中心に溶け込んでいきます。

【 耳・皮 】
縁をなぞると、微細な凹凸がゆるやかに続いています。これは職人の手によって丹念に仕上げられた証であり、ただ磨かれたのではなく、もともとの木のかたちを尊重した造形です。直線ではなく、自然の輪郭をそのまま活かした耳は、日常のなかに小さな変化と個性を添えてくれます。

【 機能性・使いやすさ 】
横に3人がゆったりと並んで過ごせる奥行きがあり、来客時にも広がりのある印象を与えます。作業台として使えば書き物やパソコン作業にも充分なスペースが生まれ、食事や団らんの場としても程よい距離感を保ってくれます。空間の中心に置いても、壁付けしても美しく映え、暮らしのあらゆる場面にすっと寄り添ってくれます。




原木から一枚へ、
芯を見抜く製材

この一枚は、太く重みある原木から切り出されたものです。木の芯を見極めながら、反りや割れの将来を考慮し、最も安定する向きでスライス。乾燥後には、わずかな捻れやうねりを修正しながら、理想の厚みに整えていきます。
一本の木が、一枚の板として生まれ変わるための、もっとも重要な仕立てのひとつです。
一本の木と向き合い、最も美しい形で命を残す――それが、製材という最初の仕立てです。
素材の個性を最大限に活かすために、手間を惜しまず時間をかけています。







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