
陽の光を纏うような佇まい
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1529 檜一枚板
ひと目で惹かれる、やわらかな気配がそこにあります。まっすぐな木目とふんわりとした色合いが、どんな空間にも馴染みながらも明るさを添えてくれます。部屋に差し込む光と呼応するように、木肌の優しい艶が淡く反射し、心がすうっと解けていくような時間が生まれます。日の当たる場所で、くつろぎの真ん中にこの天板がある。それだけで、暮らしが少し整うように感じられます。
木の声がそっと響く、やさしい天板

大きな節や濃いコントラストに頼らずとも、そっと目を惹く魅力がこの板には宿っています。年輪のゆるやかな流れが、眺めるたびに気持ちを落ち着かせ、表情豊かな木の表面が時間と共に愛着を育ててくれます。端正さのなかにほんの少しだけ残された天然の揺らぎが、完璧すぎないからこその心地よさを生み出します。決して派手ではないけれど、暮らしの風景に欠かせない芯のある存在です。

【 杢目・年輪 】
この板の表情は、檜という木が長い年月をかけて育んだ記憶そのものです。なだらかに連なる年輪の中には、毎年の季節の移ろいが静かに記録されており、それがこのやさしくも力強い杢目を生み出しています。部分ごとに揺らぐ木の線やわずかな節の跡が、手で触れたときの感覚にも深みを与えてくれます。整いすぎないからこそ、どこか人の温もりにも似た魅力を感じられる一枚です。


【 色合い 】
光に透けるような明るい木肌が、部屋の印象をぱっと明るくしてくれます。檜特有の淡い飴色が、経年とともにゆっくりと深みを増していく様子もまた、暮らしのなかで味わえる楽しみのひとつです。明るすぎず、黄味が強すぎることもない、まるで自然光のような色合いが、どんなインテリアとも心地よく調和します。

【 天板の厚み 】
しっかりとした厚みを持つ天板が、空間に安心感と存在感をもたらします。低めの暮らしの中で、視線に入ってくるその重厚さは、ただの家具以上の信頼感を与えてくれます。木が持つ本来の力強さがそのまま形になったようなこの厚みは、日々の中で自然と寄り添い、長く使うほどに家族の風景の一部になっていきます。

【 耳・皮 】
側面には、職人が一つひとつ手作業で磨いた痕跡がやさしく残されています。波打つような表情が、自然が作り出した造形に人の手がそっと加わることで、唯一無二の存在感を放っています。触れたときに感じる起伏が、まるで木の語りかけのように心に響きます。工業製品では再現できないこのぬくもりが、使う人の暮らしにそっと寄り添います。


【 機能性・使いやすさ 】
ふたりで向かい合って食事をするにも、家族でおやつを囲むにも、ちょうどよい広さがあります。横に広がる形状が、自然と会話の輪をゆるやかに広げてくれます。間を取ることで、空間に余白が生まれ、どこか落ち着いた雰囲気が流れはじめます。コンパクトながらも圧迫感がなく、お部屋の一角に自然に溶け込みながらも、その場所に心地よい重みを与えてくれる一台です。

【 下塗り塗装 】
塗り重ねに宿る、仕上げの土台づくり
この一枚は、ウレタン塗装の下地として、複数回にわたり刷毛で下塗りを施しています。使用するのは、相性の異なる2種類の塗料。それぞれの特性を活かしながら、3〜5回重ねて塗布。ムラなく均一な仕上がりになるよう、細やかさと大胆さを併せ持つ職人の手仕事が求められます。
この下地づくりの精度こそが、最終的な美しさと耐久性を大きく左右します。
見えない部分にこそ、技と想いが込められています。