
静けさを纏うゆらぎの輪郭
KIDO MEIMOKUの名品
No.1512 栗一枚板
直線を避けるように削り出された縁の形が、どこか静かな水面を思わせます。程よい大きさの中に柔らかな曲線が息づいており、壁際や窓辺にも馴染む控えめな存在感です。作業にも食事にも応じるサイズ感で、空間に余白をもたらします。日々をともにするほどに、その輪郭の美しさが目に馴染んでいきます。
光の層をすくい取る、栗の表情

板面に浮かぶ細やかな年輪が、光を受けて微細に波打ちます。まるで布を撫でるような柔らかさが目に宿る、栗ならではの穏やかな木理が際立っています。表面には一本の流れるような節があり、使う人の手の動きと呼応するようなアクセントを添えます。日常の中に自然が滑り込む、そんな一枚です。

年輪の密度が高く、一定のリズムで刻まれた木目は、山の中腹でじっくりと育った証です。乾燥と季節の繰り返しを経て生まれた杢目は、人工では生み出せない奥行きをたたえています。中心から外周へと伸びる模様には、木が年々厚みを増してきた軌跡が現れ、穏やかで温かな印象をもたらします。


栗特有の淡く黄味がかった色合いが、どこか懐かしくやさしい雰囲気を醸し出します。光の入り方で表情を変え、朝は軽やかに、夕刻は深みを帯びた色へと移ろいます。空間全体をやわらかく包み込み、木のぬくもりが手元からじんわりと伝わる、そんな色味です。

天板にはしっかりとした厚みがあり、見る者に安心感と安定感を与えます。薄すぎず重すぎない絶妙な厚みは、テーブルとしての品格を支えながら、空間に強すぎる主張をせず、調和を保ちます。木の素材感を存分に味わえるこの厚みは、使うたびに指先と視線に充足をもたらします。

側面には栗材ならではの力強さと、自然が削り出した滑らかな陰影が残されています。加工はあくまで控えめに、職人の手により木の肌理を生かした仕上がりです。うねりの中に現れるささやかな凹凸には、木が生きた時間の名残がそのまま息づいており、ひとつとして同じ表情は存在しません。




幅・奥行きともにゆとりがあり、デスクとしての機能性も十分です。一人で広々と書き物やパソコン作業をするにも適しており、資料や書籍を広げても余白が残ります。奥行きがあることで目線にもゆとりが生まれ、窓辺に置けば自然と景色との距離が近づきます。集中する時間を支える静かな相棒となります。