
光の流れを刻む木肌
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1503 朴一枚板
流れるような木目の動きと、やわらかく立ち上がる光沢を併せ持つこの一枚は、朴の木ならではの優しさとしなやかさを湛えています。広々とした面に宿る木の表情は、どこか静謐でありながら、確かな存在感を放ちます。空間に置かれた瞬間から、穏やかで上質な時間が生まれる感覚。自然とともに過ごす豊かな日常が、ここに息づいています。
たゆたう杢、風を運ぶ色の層

中心から外縁にかけて淡く重なっていく色の変化。そのグラデーションは、木が生きてきた時間そのものを語っているようです。やわらかい乳白色に溶け込むように現れる墨色のライン、艶やかなこげ茶の稜線。まるで春の霞のように静かに漂うその杢目は、見るたびに違った表情を見せ、住まいに豊かなリズムをもたらしてくれます。

【 杢目・年輪 】
長年にわたり大地に根を張り、ゆっくりと育った朴の木。その成長の中で刻まれた年輪が、繊細な筋模様として現れています。中央部には節目を迎えたような深い木目が見られ、そこから放射状に広がる柔らかな線が全体の流れを整えています。自然が描いた線の美しさをそのままに活かし、個性を残しながら調和を重んじた一枚です。


【 色合い 】
朴特有の色合いが、まるで絵画のような奥行きを生み出しています。やさしいベージュをベースに、木の芯に近い部分にはこっくりとした飴色がにじみ、ところどころに現れるグレーの影が、全体を引き締めるアクセントになっています。やさしくも深みのあるその色合いは、照明や時間帯により表情を変え、空間に豊かな陰影を添えます。

【 天板の厚み 】
しっかりとした厚みがもたらす重厚な印象が、空間全体に芯を与えます。目に見える厚みがあることで、視覚的な安定感と安心感が加わり、日々の生活に静かな自信を添えてくれます。軽やかに見えて、実は頼もしい。そんな佇まいが、使う人の気持ちまでゆったりとほどいていきます。

【 耳・皮 】
側面には、機械では出せない自然のうねりがそのまま残されています。職人の手でなめらかに磨き上げられたその「耳」は、木が生まれたままの姿を丁寧に繋ぎとめた証でもあります。触れるとほのかに温もりが伝わり、視覚だけでなく触覚でも木の個性を楽しめます。直線ではない柔らかなカーブが、空間に優しさと動きをもたらし、自然のリズムをそのまま暮らしの中に届けてくれます。


【 機能性・使いやすさ 】
ゆったりとした奥行きがあるため、向かい合う人との距離感も自然に心地よくなり、食事や会話のひとときがより深まります。幅も十分にあるため、食器や調理皿を並べても余白が生まれ、どの時間も窮屈さを感じさせません。4〜6人での使用に適したサイズ感で、ご家族での食卓や来客時の場にも美しく馴染み、住まい全体に上質な空気を運びます。

【 仕上げ塗装 】
暮らしに寄り添う、美しい仕上げ
この一枚は、艶を抑えた水性の特殊ウレタン塗装で、仕上げのスプレー塗装を行っています。完全な艶消しによる上品な質感は、木の表情を損なわず、自然な躍動感をそのままに。撥水性にも優れ、日常使いの快適さを保ちながら、身体にも無害なやさしい塗料を使用しています。
見た目だけでなく、手触りや使い心地までを考え抜いた、暮らしに調和する最終仕上げです。
美しさと機能性、そのどちらも追求した塗装です。