
ぬくもりが静かに宿る場所
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1479 栃一枚板
すっきりとした空間に、どこか懐かしさを運んできてくれるような存在です。自然の輪郭をそのままに残したラインと、素肌に近い木肌の色合いが、日常にやわらかな安心感を添えてくれます。新しい一日を迎える朝にも、思索にふける夜にも、この天板に触れるたび気持ちがほどけていくような、そんな時間が流れはじめます。
静かな鼓動が息づく木のリズム

上から眺めた瞬間に心を奪われるその表情。波のようにうねる木目が、ひとつとして同じものがないことを教えてくれます。節や虫食いの痕が、過ぎ去った時間をやさしく語ってくれているようにも感じられます。書き物をしている手元から、自然のぬくもりがじんわり伝わるような、そんな距離感が心地よい一台です。

【 杢目・年輪 】
木の奥深くを覗き込むような感覚があります。栃らしいしなやかな流れに、時折浮かぶ小さな点や裂け目は、虫や風、雨など自然との対話の跡。成長の途中で積み重ねられた記憶が、そのままこの一枚の中に宿っています。使う人の手や視線にふれるたび、少しずつ親しみが増していく、そんな素直な表情を持つ杢目です。


【 色合い 】
やさしく光を受け止める明るい色合いが特徴です。白木に近い肌色に、ごく淡く飴色を差したようなあたたかみのあるトーン。空間の雰囲気を軽やかに整えてくれながらも、冷たくならないのはこの色ならではの魅力です。目立ちすぎず、けれども確かにそこにある存在感が、長く付き合える理由になっています。

【 天板の厚み 】
天板に手を置いたとき、しっかりとした安心感があります。少し厚めの板は、全体を穏やかに包み込むような印象を空間にもたらします。見る角度によって表情が変わり、なだらかな面取りとともに、木そのものの重みと温度を感じさせてくれます。長く付き合える家具に求める安心感が、この厚みによって叶えられています。

【 耳・皮 】
なめらかに削られた側面には、手の跡のようなぬくもりがあります。自然の輪郭を生かしながらも、使う人のことを想って細部まで整えられた造作。直線ではないその曲線が、日々の何気ない時間にやさしく寄り添ってくれます。触れたときのやわらかさに、職人のまなざしと手の温度が宿っているように感じられます。


【 機能性・使いやすさ 】
書き物をしたり、ノートパソコンを広げたり、本を読みふけったりするのにちょうどよいサイズ感です。奥行きにはゆとりがあり、手元と目線に心地よい距離が生まれます。ひとりで過ごすための場所にこの一台を迎えることで、部屋全体に落ち着きが生まれます。自分と向き合う時間が、ぐっと濃くなるような存在です。

【 仕上げ塗装 】
暮らしに寄り添う、美しい仕上げ
この一枚は、艶を抑えた水性の特殊ウレタン塗装で、仕上げのスプレー塗装を行っています。完全な艶消しによる上品な質感は、木の表情を損なわず、自然な躍動感をそのままに。撥水性にも優れ、日常使いの快適さを保ちながら、身体にも無害なやさしい塗料を使用しています。
見た目だけでなく、手触りや使い心地までを考え抜いた、暮らしに調和する最終仕上げです。
美しさと機能性、そのどちらも追求した塗装です。