
陽だまりのような存在感
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1435 椨桜一枚板
角を取ったやわらかな輪郭と、あたたかな木肌。空間のどこに置いても、自然と視線が引き寄せられます。濃淡をやさしく織り交ぜた色調が部屋全体にぬくもりを広げ、過ごす時間に穏やかな深みを加えてくれます。心地よい一枚を囲む時間が、ふだんの暮らしをそっと豊かにしてくれます。
たおやかに浮かぶ年輪の記憶

滑らかに研がれた面に、やわらかな曲線が流れています。触れるたびに指先に伝わる温度は、幾年もの記憶を宿しているかのようです。濃い茶の層と淡いベージュの層がやさしく重なり、ひとつとして同じもののない表情をつくり出しています。そこに座れば、自然と背筋が伸びて、話す言葉もどこか落ち着きを帯びていきます。

【 杢目・年輪 】
木目はどこまでも自然体で、ゆるやかに流れる川のように続いています。まっすぐな線と、小さく揺れる節がところどころで交差して、素朴なリズムを奏でます。芽吹きと成長を繰り返してきた痕跡がそのまま表面に残されており、年輪の幅や濃淡の揺らぎが、木が生きてきた季節の証となって息づいています。


【 色合い 】
全体に広がる明るい赤みがかった茶色は、部屋にあたたかさを与えてくれます。やわらかな光を受けると、表面にほんのりと艶が現れ、淡く黄味がかった縁とのコントラストが自然な奥行きを生み出します。華やかすぎず、それでいて地味すぎない色調が、日々の暮らしにやさしく寄り添ってくれます。

【 天板の厚み 】
ほどよく厚みのある佇まいが、床に近い高さの空間に落ち着きを与えてくれます。手をかけたときの安定感、目に映るどっしりとした存在感が、この一枚をより確かなものにしています。重すぎず、軽すぎず、その中庸さが日々の食事や団らんの場にちょうどよいバランスをもたらしてくれます。

【 耳・皮 】
耳の部分は、木が自然にまとっていたそのままの姿を活かし、職人の手で丁寧に磨き上げられています。ざらつきを残すことなく、しかし造り込みすぎず、自然の輪郭を尊重する仕上げが施されています。波打つような縁取りが柔らかに光を反射し、ふとした瞬間に表情を変えるところに、目を留めたくなります。人工的な直線にはない、ほのかな余韻がそこにはあります。


【 機能性・使いやすさ 】
ふたり並んでお茶をするにも、四人で囲んでお喋りするにも、ほどよい広さがあります。幅にも奥行きにも余白があるため、ちょっとしたお皿や読書の時間にも窮屈さを感じません。リビングの真ん中に据えれば、どこか懐かしい安心感が広がり、ゆったりとした時間が流れ始めます。家具というより、暮らしの中に溶け込むひとつの風景のような存在です。

【 研磨加工 】
触れたくなる木肌へ、丁寧な磨き仕上げ
この一枚は、ベルトサンダーを用いて丹念に磨き上げています。まずは荒い研磨で水平を整え、そこから段階的に細かな粒度のベルトへと移行。木の質感を損なわぬよう、力加減や角度を微調整しながら、何度も手をかけていきます。
時間と手間を惜しまず仕上げた表面は、手のひらにすっとなじむような滑らかさに。
この工程を経て、木はようやく触れたくなる存在へと変わっていきます。