光のなかの清らかな輪郭
職人の確かな手で仕上げる逸品
No.1869 栃一枚板
淡い光を抱きしめたような佇まいが、空間を静かに整えてくれます。広がる曲線と濃淡のある木肌が、無言の存在感を放ちつつも、どこかやさしく迎え入れてくれる印象です。日常の営みの中に、自然の呼吸がふっと入りこむような静かな時間を育ててくれます。窓辺の午後に、季節の草花を飾れば、部屋全体がまるで深呼吸しているような感覚になります。
自然の造形がそのまま器になる瞬間
ゆるやかな曲線が生む景色の変化が、使うたびに小さな発見を与えてくれます。ひとつとして同じものがない木のうねりに、目線を落とすたび時間が止まったように感じられます。節や入り皮、自然の刻みがそのままこの一枚の魅力となり、装飾では生まれ得ない、素材の強さと儚さを同時に宿しています。静かに置かれた器から香りが立ちのぼる瞬間も、この木の温度と響き合うようです。
波打つように連なる細やかな杢目が、まるで絹を重ねたような滑らかさを湛えています。栃特有の光沢が、揺らぎながら面を走ることで、ひとつの面でありながらも複層的な奥行きを感じさせます。樹の成長過程で生まれたこの光の通り道は、静かに光を受け止めながら、日常の景色に繊細な陰影をもたらしてくれます。
中心から外縁にかけて移り変わる色合いが、まるで早朝から夕暮れへと向かう空のように柔らかく、見るたびに新しい表情を見せてくれます。淡い黄白色からほんのりと赤みを帯びた茶色へと続くグラデーションが、控えめながらも確かな存在感を漂わせ、空間全体を穏やかな調和で包みます。
ずっしりとした厚みが、安定感だけでなく静けさを部屋に持ち込んでくれます。表情豊かな木肌が、手を添えるたびに確かな触れ心地として感じられ、日々の中で自然と寄り添うような安心を生み出します。決して重々しくならず、むしろ床と近い位置で落ち着いた景色をつくりあげ、暮らしのリズムを優しく整えてくれます。
自然のままの耳を丁寧に磨き上げることで、荒々しさの中にやわらかな気配が宿っています。手で撫でたときの心地よい起伏や、微細な波のようなラインは、職人の手の感覚をそのまま残しています。まるで山道を歩いているときにふと足元に咲く草花を見つけたような、静かな感動を呼び起こす美しさがあります。人工の直線には決して生まれない自然の輪郭が、空間に優雅な余白を生み出してくれます。
横にゆったりと広がるサイズ感は、来客時に6人が心地よく集える広さを確保しています。中心から端までまっすぐでなく、自然な広がりとくびれがあることで、会話や目線の流れも自然と穏やかに。奥行きはコンパクトにまとまっていながら、日々のお茶や読書、飾り棚としても使い勝手がよく、どんな時間にも馴染みます。家族が集まる場所、ひとり静かに過ごす場所、どちらにもそっと寄り添ってくれる一枚です。
一枚板の塗装
LINEで相談
来店予約